死ぬ前に書きやがれ

文章を書きたい30歳会社員。音楽とお笑いが好きなので主にその話。時々、感じた別のことも。

自分を卑下するな委員会2018

【卑下 】
意味: 自分をあえて低い位置に引き下げてへりくだること。

遠慮でも、謙遜でもなく、卑下。
私は自分を卑下することが得意で、もはや癖。

例えば居酒屋に飲みに行った時。
料理はすぐ取り分けます。お皿空いたら片付けます。目に付いた事、パパッとしてしまう。

ここまでは、まあ配慮と言われれば配慮です。

それでは卑下とはいかに。



同じく例として居酒屋にて。
楽しく食事をし、テーブルには最後のからあげが一個。ちょっと食べたい私。
でも「これ食べていいー?」という言葉が、どうしても口から出ない。

いっちょやったろーと思う時もあります。
「最後のからあげ貰っていいー?」を思い切って発動。いいよーと快諾されるものの、からあげを頬張った後には、あら不思議。
心の中では、ずっと渦巻く思いがある。


ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
なんか私が食べてしまって。


相手はね。きっと最後の一個を食べたからといって卑しいなんて思わない。正直どうでもいい。記憶にすら残らない。
私がその立場なら絶対に何も思わないし、最後の唐揚げ誰が食べたかなんて、正直一つも覚えてねぇよ。


自分を卑下する。生きていたら色んな箇所で顔を出す。
道を聞かれる事が多い。
列に並ぶと自分の前だけ横切られる。
他人より断トツ運が悪い気がする。

この世で生きている人、全員自分より凄い気がする。



こんな面倒くさい癖を、自分では分かっていたけれど、周囲には卑下気質は特にバレていないと思っていた。

しかし、昨年2017年忘年会。会社の同期がぽそっと一言。



「そんな卑下せんでもいいのになー。」



……おっと。めっちゃバレてんな。笑
そうか。気付かれるものなんだ。


そして迎えた2018年。

私「自分はそんなやのに、会社の人皆可愛い。」
同期「そんな自分を卑下して言わない!」

あら。なんか注意されたぞ。


私「仕事の態度、自分が一番悪い気がする。」
同期「そんなことない!卑下やん!」

あ、またや。待って。これ、アラートやん。


私「ネイル可愛いなぁ。私はその色似合わん。」
同期「出た。卑下や。」

よっ!鳴りました。卑下アラート。


私「みんなメイクの仕方とか、服とか、人の微妙な変化気付けて凄い。私、分からん。」
同期「卑下やん!!」

え、嘘!これも卑下かー。気づかんかったわ。

正誤は不明ですが、ナイス卑下アラート。
今自分を下げたんやなぁと、同期のお陰で気付かされる日々。


卑下。何故してしまうのか調べてみたら、過去親に愛されていないとか、成功体験が無いとか、色々原因があがっていたが、自分としては特に思い当たらない。

では何故、あまり良くないと思っていても卑下発言を繰り返してしまうんだろう?



………気付いた。
楽なんだわ。圧倒的に楽。

自分を下げていると良い事がおこらなくてもあまり凹まない。嫌なことも他人より先にすれば、悪く思われる事はない。したいことも我慢すれば、他人と被らないから敵と見なされない。

なるほどな。全部自己防御で、究極の自己愛やん。途端に恥ずかしくなった。



長々自分の事を書きましたが、私も時々他人に思う。凄い自分を卑下する人やな。
でもその時に思うのは、上でうんぬん考えた自己愛すごい人やな、ではなくもっと単純に。


「そんな事ないのにな。もったいない。」


きっと他人からしたらそんなものなので、もっと自分なんて…と思わずに、どどんっとしたい事はして、言いたい事は言おうと思った話でした。

ここに、自分を卑下するな委員会2018発足。
私と、アラート係の同期2名。(本人何も知らず。)
アラート欲しい人は是非お声がけを。ガンガン飛ばして行く所存です。

2/4 四星球 1st e.p.「鋼鉄の段ボーラーまさゆきe.p.」レコ発ツアー「四星中学発明倶楽部」@なんばHatch

※ツアー初日ですが、セットリストやら演出やらMCやら諸々書いております。各地でコンセプトが違うので、大丈夫かと思うのですが…お気をつけください。


コミックバンド四星球。1/31に1st e.p.“鋼鉄の段ボーラーまさゆき”をリリース。ライブ中に沢山出てくる小道具を毎回段ボールで作り上げるまさやん(Gt)。そんな彼をフィーチャーした楽曲となっている。
そのレコ発ツアー初日が、なんばHatchで行われた。月1回4ヶ所を回る今回のツアーは各地様々なコンセプトが掲げられており、今回は「四星中学発明倶楽部」。コンセプトにちなんで制服や体操服や発明家の格好をして来ると、「発明の証」を貰える特典付き。
会場に入るとまさやんが仕上げた段ボール作品の数々が展示されていた。舞台横にはこれまた段ボールで作られたでんじろう博士ばりの空気砲も装備。開演までの時間、時折空気砲が発射され、綺麗な円となり、ぷかぁ〜と会場を漂っていた。

さすが四星球。始まる前から情報量が多すぎて、もうなんだか訳が分からない。笑

ロビーにあったこれも…なんで?笑 しかしさすがのハイクオリティです。あっぱれまさやん。笑


発明倶楽部部員として登場した北島康雄(Vo)。発明品のロボット・小野寺翼くんと共にオープニング。
ロボット「僕は小野寺翼だよ。好きなバンドはエレファントカシマシだよ。」
康雄「人間の心を持っていますね。」

「今日チケット3000円でしょ!?お得です!4800円分ぐらい得させるから!」という熱い康雄さんの言葉を皮切りに、発明品の(お腹に描かれた)ロボットと共にまさやん、モリス(Dr)、U太(Ba)が登場。
新譜の表題曲“鋼鉄の段ボーラーまさゆき”でスタート。「まさゆきっ」とまさやんを称えてみたり、エアギターを弾いたり二階席に投げたり、早くも四星球とオーディエンスが一体になり始める。
続く“クラーク博士の僕”は、康雄さんが「この曲は四星球の定番となってきました。でもこの曲を次はライブハウスの定番曲にしたい。皆んなにタイトルを叫んで欲しい。」と、客席全員で「クラーク博士と僕!!」と叫びスタート。フロアはダイブ、モッシュで揉みくちゃ状態。宙にはフラフープが舞い、ステージ傍らでは、まさやんがバク宙を決め、四方八方で何かが起こる。目が足りない!追いつかない!全部見たい!楽しい…早くもめちゃくちゃ楽しいぞ…!

歩く情景が歌になった“はじめてのたいあっぷ”では、手拍子ならぬ足拍子で会場の足並みが揃い、続く定番曲“コミックバンド”、“潮騒ぎ”では、待ってましたと言わんばかりにまたもや爆発的な盛り上がりを見せるオーディエンス。
発明品の(お腹に描かれた)ロボットが「序盤でクラーク博士と僕とかやって、後半盛り上がるんか?」と本音を呟いた所にも、思わず首を縦に振ってしまうぐらい、フルスロットルな幕開けだった。

発明倶楽部なので、メンバーそれぞれ発明品があるとのこと。
モリス「僕はお陰様で最近忙しくなって来たんで、僕の分身を作れる薬を開発しました。ポセイドンとかもやってくれる。」
一同「サボってるやん。」
康雄「僕は大きくなれる薬です。」
まさやん「僕も大きくなって康雄みたいにイケメンになりたい。」
康雄「身長高いから僕はイケメン言われてるんちゃうで?イケてるメンズやからやで?」

それでも大きくなりたいまさやんの為に、寿司に薬を混ぜて食べることに。薬(=大量のワサビ)を口に詰められた後、水で流し込み、間髪入れず次の演奏に移ったまさやんが素晴らしすぎて感動。笑
薬が効きすぎ、巨大化し舞台袖から顔だけ登場したまさやん(段ボール製)。まさやんはその後無事縮んだものの、またもや何やら異変が。
すると金髪、鬼パンツのモリススタイルで再登場したまさやん。

モリス「実は先ほどまさやんが飲んだ水に、分身の薬を入れていました!」
康雄「いや、これは分身ちゃうやろ!四星球内に金髪が2人になっただけや!」
2018年はモリス加入10周年。お祝いをしようと、康雄さん、U太さんもモリススタイルに着替え“お告げ”を披露。力強いビートを刻むモリスが何だか誇らしげに見えたのは気のせいだろうか…。笑 加入10周年おめでとうございます。

続いての発明品はタイムマシーン。タイムマシーンに乗り、康雄さんが好きな1996年にタイムスリップ。特効の煙が出る度にコロコロと表情を変えるU太さん。芸が細かい…。
無事1996年にタイムスリップし、披露された“チャンネルはあのままで”、“HEY!HEY!HEY!に出たかった”。先程からネタ満載で爆笑の中で歌われた「人生諦められたのに、夢は諦められないの」。こんなハッピーな空間の中で聴いているのに、どうしても涙腺が緩む。

続いて江戸時代にタイムスリップし「江戸時代ではUFOの目撃談も多かった様ですね」と“Mr.Cosmo”を披露。康雄さん扮するちょんまげマンが登場し作られたミステリーサークルは、続々とお客さんが後に続き、膨大に広がり舞台監督の許可を得て、フロア内の柵を取り外す場面も。大人達がみんなくしゃくしゃの笑顔で走っていく様は、何回見ても幸せな気分になる。

e.p.より“直りかけのcamera”。「サビのビートがSCOOBIE DOの楽曲みたいやから、サビはぐるぐる回りましょう。んで疲れたら休んでもいい。新しくない!?」という康雄さんの一言で、フロアが回り、U太さんが回り、結果「34歳が回るのはキツイ。」との結論に。笑
前置きがあったからなのか、スクービーがカバーしても凄く似合いそう。いつかまた対バンが観れたらいいな。

「未来に不安を感じる。」という話をしだす、まさやんとU太さん。そこにタイムマシーンで現れたのはお馴染みのフューちゃん!!(康雄さん扮する。)カラフルな毛糸のパンツにピンクのクリアなハートのショルダーをかけた出で立ち。
U太「シノラーの生き残りみたいやな。」

フューちゃんが歌い上げる“ノーフューちゃん”。目の前にいるのは奇天烈な出で立ちのフューちゃん。聞こえてくる歌声も、所謂モザイク声。それなのに何故、何故すがってしまうのか。不安って拳を突き上げて大声で叫んでしまうのか。不安、不安、不安……!目に入ってくる光景は滑稽そのものなのに、でもFunに変えてくれるのは紛れもなくこの人たちだ。もう本当によく分からない。めっちゃ変な格好の人おるのに、泣けてくる。

発明品の薬を飲んでいないのに、にょろっと首が伸びてしまったU太さんと共に“妖怪泣き笑い”、「またもや名曲が出来ました!」という康雄さんの宣言に、正しくその通りだと感じた“発明倶楽部”。“オモローネバーノウズ”で、これからも四星球と楽しい事沢山したい!と思わせてくれた最高のクライマックス!……と思いきや、急に発狂して立ち去ったモリス。
薬が効いてしまい、モリスも大きくなってしまう…!すると大きくなったモリスの股間のみ舞台袖から登場。

康雄「下ネタで終わりやん!」


下ネタで終わってしまったが為に恥ずかしくなり、透明になれる薬を飲んでアンコールに登場した四星球。(全員全身黒タイツ。笑)
「この格好でリハーサルしてないけど大丈夫!?」という康雄さんの本音がポロっと出たものの、なんばHatchに来るとお客さんと一緒にここで録音をした事を思い出すから歌いたくなる、と“夜明け”を披露。
先程アンコール前に、お客さんの1人から「あと1500円払うから、スカイツリーは完成間近やって!」という声が上がり、「あいつウザいと思う人ー?」と康雄さんがからかいつつも、約束通り披露された“スカイツリーは完成間近”。

康雄「タイムマシーンがあるとしたらいつの時代に戻りたい?高校生?中学生?頭の中で思い浮かべて…もしかしたら、僕と同じ時に戻りたいと考えているかもしれない。今日ライブが始まった時間に!!」と、時空を飛び越えライブがまた初めからスタート!

“鋼鉄のダンボーラーまさゆき”、“クラーク博士と僕”に
それさっきも見たー!と思い爆笑しながら、繰り広げられるライブ。ライブはどれだけ楽しくてもどうしても形に残らない。残らないからこそ良いんだという気もするけど、それでももう一度体感したいと思うこともある。
……叶っている、今目の前で。笑
なんなんだ四星球!?魔法使いか、ドラえもんか!?
“ギンヤンマ”では会場で合唱が起こり、最後はアタック音と共にポーズを決め、またタイムマシーンに乗り込み去って行った四星球。
康雄「何言ってるか分からんかもしれへんけど、この先何があっても2018年2月4日は1人残らずなんばハッチに集合な!!」

目の前で色々な事が起こりすぎて、頭の整理がつかなかったが、とにかく最後に残った感情は「楽しかった!!!!」に尽きる気がする。



一緒に見ていた友達が「昔はお金集めて、ライブで特効を1回だけしたりしていたのになぁ。」とポソッと呟いた。確かに今日のライブは特効が沢山使われていた。
そういや2016年、なんばHatchでメジャーデビューを契約した際のライブ。その時も「え!?四星球ハッチでやるの!?めっちゃ凄いやん!」と湧いていた覚えがある。
それが今や、ツアー初日に当たり前の様にハッチ。すごいなぁ。本当に人気がどんどんどんどん出て行っているんだなぁ。
しかし「当たり前」と感じたのは勝手だった様で、康雄さんがライブ中に「なんばハッチで出来るということを、当たり前と思ったらバンドは終わりだと思う。」と言っていたのが凄く印象的で、頼もしく感じた。四星球はまだまだ貪欲で、これからも面白い事を発明し続けていくのだろう。

「また皆さん月曜から一週間頑張りましょう!」と声をかけてくれる四星球はビッグになっても、これからも生活の傍で不安を笑い飛ばしてくれる様な存在で居続けてくれる様な気がした。多分手が届かなくなるのではなく、四星球に元気を貰って生活を頑張ろうと思う人がどんどん増えていくんだろうなぁ。
四星球のライブの思い出し笑いで仕事なんとかなる時ありますからね。笑 ありがたい本当に。笑

本当にめちゃくちゃ楽しくて名場面・名曲・名言連発で、私なんかの語彙力・記憶力だと全くもって伝えられていない。見に行かないと、この楽しさは伝わらないね、四星球のライブ。
康雄さんが本日「申し訳ないけど、対バンや誘われたイベントは主催者の為にやっている。主催者に向けて70%。お客さんに向けでは30%ぐらい。でもワンマンは120%お客さんに向けてライブをしているから、ワンマンに来て欲しい。」と言っていて、格好いいなぁと。
だってそれが嘘やったり、大袈裟やったり聞こえないのが四星球。
どれだけアツい名言も笑いと音と共にすんなり入ってくるし、なんだかフッと冷めたり、現実に戻る瞬間が一時たりとも無いぐらい世界観に引き込まれる気がします。
これだけ人気やし、今更何言うてますねん感も出るけど、本当に!!!ぜひ行ってください四星球のライブ!面白感動ていう新しい感情が出てくるから!

ちなみにライブ特典で貰えた「発明の証」は、本日使われた段ボール小道具を切り刻んで、小野寺印が押されたものだったらしい。笑
康雄「使い方は各自で考える様に!」
……むずい。ファンも試され始めている。笑



1.鋼鉄の段ボーラーまさゆき
2.クラーク博士と僕
3.はじめてのたいあっぷ
4.コミックバンド
5.潮騒
6.四星球聴いたら馬鹿になる
7.Teen
8.お告げ
9.チャンネルはあのままで
10.HEY!HEY!HEY!に出たかった
11.Mr.Cosmo
12.直りかけのcamera
13.ノーフューちゃん
14.豪華客船ドロ船号
15.蛍の影
16.妖怪泣き笑い
17.発明倶楽部
18.オモローネバーノウズ

en1.夜明け
en2.スカイツリーは完成間近
en3.鋼鉄の段ボーラーまさゆき
en4.クラーク博士と僕
en5.ギンヤンマ

星野源LIVE TOUR 2017『Continues』2017.7.22@大阪城ホール

昨年夏、星野源さんのライブを見たお話。遅ればせながら。笑
もうめちゃくちゃ良くて大声で言いふらしたかったけど、ツアーは続くし、多分DVD出るしと我慢していました。DVDも出たので、今ならいいかなと。笑
私が行った2017.7.22@大阪城ホールでの話です。まだDVDも見ず、前回レディクレと同じく記憶を頼りに書くので曖昧・思い違い満載かもしれないです。お手柔らかに読んでください。笑
とにかく良かったということを、少しでもいいから伝えたい。


源ちゃんだって清水音泉!(大声)


俳優・文筆家・歌手、星野源。(この肩書き3点が空でスラスラ出てくる程馴染んでいるのは凄いといつも思います。)
カルチャー好き界隈ではかつてから人気を誇っていた源さんが、世間の誰もが知る大スターとなったのは2016年10-12月期ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の大ヒットが要因だ。平匡さん最高。“恋”めっちゃ流行りましたよね。私も忘年会や2次会で、恋ダンスに大変お世話になりました。笑
そう今や「星野源は誰もが知る圧倒的大衆カルチャー」なんです。

そんなドラマヒット以来初のライブツアー。そりゃライブ行きたいわ!と言わんばかりにチケットも相当な争奪戦だった模様。源さんはファンクラブを設けていない代わりに『YELLOW MAGAZINE』という1年の活動をまとめたオフィシャルイヤーブックを刊行しており、これを購入するとチケット先行に応募ができるようになります。

↓これね。情報量めっちゃすごい。
※今2017-2018年版も予約受付中ですよ…!

この先行で取ってアリーナ40列目とかでした。もはや手に入っただけでも奇跡と言ったところだろうか。

会場はもちろん完売御礼超満員。開演までは妻夫木さんと共演されているサッポロ黒ラベルのCMが流れて早くも歓声があがったり、会場外にはニセ明(源さん扮する布施明さんパロディーキャラ)の等身大パネルとのフォトコーナーに何時間も列が出来ていたり、グッズにも長蛇の列があり……相当なお祭りムード。

そして開演!大きなホールでの照明が落ちた瞬間に、大波の様に広がる「…うわぁー!!!!」の歓声は、何回体験しても鳥肌が立ちます。

〜オープニング〜
声だけ流れるボイスドラマでスタート。
先輩(=歌謡曲)と、後輩(=J-POP)が出会い、お互いの近況を話す。音楽にはジャンルがあり、様々な他ジャンルに圧された歌謡曲先輩は衰退の一途を辿っている。
対してJ-POP後輩は音楽の大道を行く存在。そんな2人の元に聴いたことのない音楽が聴こえてくる。なんだこれは?イエローミュージック?星野源とか言う奴のライブのようだが覗きに行くか…?


マリンバと共についに登場星野源!!1曲目インスト曲の“Fire Cracker”。シャツにベストにと紳士な出で立ちで、背後に豪華なオーケストラを従え、マリンバを叩きまくる姿は早くも素敵最高潮!
初めて聴く“Fire Cracker”という曲。アジアンテイストでワクワクが次第に増していく愉快な曲でした。まさしくオープニングにぴったりな一曲。

「こんばんはー!星野源でーす!」というもはやお馴染みになった挨拶の後に披露された“化物”。続く“桜の森”はライブならではの、ドラム×ギター(源さん)×ギター(長岡亮介さん)の音源よりも長いイントロ。カッティングの応酬は格好良いの極みです。これは贅沢だ…。

大阪城ホールの形好きなんですよね。」から始まったMC。「大阪に来て昨日ジャルジャルの番組を見ました。あと今日は新喜劇を見た。すち子さんが好きです。今日は人情系のストーリーでしたよ。すち子がギャグを関係なく放り込んで面白いのに、ホロリと来る。人情と面白いが組み合わさる文化は大阪ならではのものでないでしょうか。東京はその2つの融合がなく、どちらかだけで作品が出来ます。」
大阪ならでは。なんか褒められた気がして嬉しいですね。笑

続いて“Night Troop”、“雨音”とシングルCDに入っている表題ではない曲を披露。“Night Troop”の重低音がめちゃくちゃ気持ちが良い。“Night Troop”は“Crazy Crazy/桜の森”に、“雨音”は“恋”に収録されています。源さんの曲はシングル表題曲でないものにも名曲が多い。個人的には同じくCrazy Crazyに入っている“海を掬う”が好き。

バカリズムさん、ロバート秋山さん、バナナマンさんが扮する各音楽界著名人からのお祝いコメントVTRが流れた後、「MUSIC VIDEO CLIPで、昔のシングル3曲を続けて聴いた時良いなと思いました。」という言葉を添えて披露された“くだらないの中に”、“フィルム”、“夢の外へ”。
くだらないの中にやフィルムは焦燥や現状への閉塞感が帯びている気がします。恋人との安らぐ時間を持ってみたり、良い事を少しずつ集めて未来へ憧れてみたりして、まぁ仕方ないかと上手くそれをいなして生きていく。しかしそれに対して、夢の外へはもうとにかく外に飛び出してしまえ!というやっちまえ感が好きです。
なんだか上手くいかない、現状はこのままかもしれない、世間と自分はずれているかもしれない。だけど、そんな自分だと自覚した上で、それをフラットに捉え進む視点に変わった様に感じグッと来ました。
3曲続けて聴いたからか、初めてこんな事を思いました。ここが私は1番良かったです。

360°見渡せるセンターステージに移動して弾き語り。曲ごとに向く方向を変えてくれます。
「手拍子したくなるだろうけどしないでね。リズムが難しいからスペインのフラメンコみたいになるよ。笑」と戯けて伝えつつ、完全静寂を作り出し披露された“穴を掘る”。これだけ静かな中で鳴ると、満杯のホールでも近くで聴いている様な気分になりました。
そして続く曲の前に自身が震災で体験したエピソードも語られたナンバーガールカバー“透明少女”。
「学生時代ナンバーガールが好きでした。向井さんと共演する時に自分なりのアレンジでナンバーガールを…とこの曲を演奏しました。2011年の震災発生時ちょうど仕事でホテルに泊まっていて、地震報道を見て心が落ち込んだので、落ち着こうと1人深夜コンビニへ向かったんです。その時エレベーターで乗り合わせたのが仕事を終えたデリヘル嬢。俺も呼びてえーと思いつつ、こんな大変な時に仕事を頑張る姿に感銘を受け、自分も自分の仕事を頑張ろうと思った。その時の彼女に捧げたい。そんな貴方は“透明少女”。」


大好きな細野さんの曲をしてみたいと“マッドピエロ”、細野さんに憧れマリンバを始め、影響を受けて出来たという“時よ”を2曲立て続けに披露。
「この曲を2曲立て続けにしたかったんです!」

そして「みんなで踊りましょうー!」の叫びを皮切りに“SUN”、“恋”、“Week End”ともはや定番となった盛り上がりナンバーを。お客さんのほとんどが思い思いの恋ダンスを踊っていました。凄い!楽しさが溢れすぎる空間!
恋の前に「今回のツアーでもこの言葉が言えるのが嬉しい!昨年めちゃくちゃ歌った曲です!」と嬉しそうに仰っていたのが印象的でした。SUNに続いて、2017年も大ヒット。ファンもめちゃくちゃ嬉しいです。こんなにも活躍してくれてありがとうございます。

「あと1曲で終わりですが、星野源は他のアーティストがしないアンコールをします!笑 1回はけるので手拍子ください。別人が出てきて2曲歌いはけるので、もう一回手拍子。」と懇切丁寧な説明も。笑
「皆が、えー!と惜しむ中無視して、最後の曲を始めるのも良いね。」とツアータイトルの“Continues”を披露。

そしてついに登場、大人気ニセ明!“君は薔薇より美しい”と“Drinking Dance”を高らかに歌い上げる。Drinking Danceニセさんにぴったりですね。好き勝手暴れやすそう。笑

〜エンディングVTR〜
流行りの音楽に圧され自信を無くしていたがニセ明を見ていると悩みが吹っ飛んだ歌謡曲先輩。
「イエローミュージックも良い。歌謡曲もJ-POPも我が道をいこう。」

3時間超えのライブ。圧巻でした。楽しかったー!一躍時の人となった源さんが、発言権を得た今、音楽とはこんなにも最高だと真摯に聴かせにかかったライブだと感じました。
それを暗喩的ではなくVTRを使ったり、自身の曲然り、自身が憧れた人の曲然り、敢えて誰もが知る著名な曲で構成しないという直接的なやり方に、格好よさを感じずにはいられなかったです。

思えば、時の人になろうが、カルチャー界隈で騒がれようが、バンドをしようが、無名の時だろうが、源さんが伝え続けているのは「間口を広く音楽を楽しもう」ということの様に思います。
実際今回のライブきっかけに、細野さんや向井さんの曲を知った方も沢山いるはず。(私も全く無知なので、ライブ後に聴きました。すんげー良かった。昔作られた音に感じないです。今でも最前線。)

源さんについて行ったら、そんな風に色々な音楽を聴けると思うとワクワクせずにはいられないですね。ありがとう、源さん。これからもよろしくお願いします!

1.Fire Cracker
2.化物
3.桜の森
4.Night Troop
5.雨音
6.くだらないの中に
7.フィルム
8.夢の外へ
9.穴を掘る
10.透明少女
11.くせのうた
12.マッドピエロ
13.時よ
14.ギャグ
15.SUN
16.恋
17.Week End
18.Continues

en.1 君は薔薇より美しい
en.2 Drinking Dance
en.3 Friend Ship

【後編】RADIO CRAZY 2017 2日目

※前編と同様にセットリストを載せています。
見られたくない方はスルーをお願いします。


まだまだ余韻残るレディクレ。


★OKAMOTO'S 【R-STAGE 14:15〜】

リハーサルから絶好調に飛ばすOKAMOTO'S 。オカモトショウ(Vo)が、「クラップをしましょう!One time! Two time!……」と煽ると、オーディエンスはショウのカウントに合わせてクラップを重ねる。
そのまま“うまくやれ”を披露。テンションがどんどん高まるオーディエンスに「うまくやれという曲があるんですよ」とハマオカモト(Ba)がさらっと声をかける。
早くも興奮が溢れ出しそうなフロアを他所に、飄々とした出で立ちは最早貫禄さえある。

最新アルバム“NO MORE MUSIC”を携えて、現在全国ツアーを回るOKAMOTO'S 。今回もツアーと同じよう新アルバムの楽曲を中心に披露された。

1曲目“BROTHER”。ネットドラマ「火花」の主題歌にもなった曲でスタート。2曲目“ROCKY”ではショウに合わせ、オーディエンスも拳を振りかざし「Wow〜!」と声を出して応える。

続く“なんかホーリー”ではオカモトコウキ(Gt)が歌声を披露し、一際歓声が上がる。爽やかで柔らかい歌声は、先程まで出来上がっていた渋く重厚な雰囲気の間をゆらゆら漂い、また全く違った空気に入れ替えた様な気がした。

ハマ「僕らレディクレ皆勤賞なんですよ。ROY君も皆勤賞だけど、バンドだと僕らだけ。だから優しくしてほしい。」と802との結びつきを語り、会場を沸かす。

そして新アルバムから3曲“NEKO” “NO MORE MUSIC” “90'S TOKYO BOYS”と畳み掛ける。
この3曲が本当にもう、今までのOKAMOTO'S と一線を画すものだと感じる。

デビュー当時から注目され、煌びやかにスターダムを駆け上がったOKAMOTO'S 。とにかく音が格好良く、演奏が凄く、若手らしからぬ渋さと存在感が圧倒的。しかしその「凄さ」はどこか自分とは全く縁のない遠くで行われているものの様な気がしてならなかった。
“JOY JOY JOY”や“SEXY BODY”の様に、とにかく楽しいパーティーチューンも、聞くところによるとOKAMOTO'S による四つ打ちブームへのアプローチで作られた楽曲であったりして。
包み隠さず言うと「音楽好きだけど、技術的な事やルーツ的な事は難しすぎて分かんねえや」という思いであった。

しかしBROTHER以降に感じる、自分の生活にも根付く季節と哀愁と日常は本当になんなんだ…。めちゃくちゃグッと来た。
続けて披露されたこの三曲は特にそれが凝縮されているような気がする。

なんか上手く例えられていない気もするが、学生時代、部活のエースとかで、文化祭とかでも学校全体を巻き込むような先輩を遠巻きに憧れていたら、5年後ぐらいにたまたま街で見かけたら子供を連れていて「うわ…!なんか暖かい生活が見えてそれも好き!」て感じ。笑
………カリスマに庶民感が見えたら、なんか意外と近い気がして嬉しいてことですね、うん。(一言で終わった。)

雲の上にいるように感じるOKAMOTO'S にも、もちろん当たり前に毎日があって、その上で生活から生まれた音楽を届けてくれていると分かると、以前より俄然愛着が湧く気がするんです。

今回のアルバムで掲げている“音楽、必要ですか?”というテーマ。
今のOKAMOTO'S の音楽、圧倒的な玄人感×素人にも通ずる日常の融合。必要どころか唯一無二だと思います。

1.BROTHER
2.ROCKY
3.BEDROOM
4.なんかホーリー
5.NEKO
6.NO MORE MUSIC
7.90'S TOKYO BOYS




サンボマスター【R-STAGE 17:55〜】

「アホ年末しようぜー!!」と山口隆(Vo/Gt)が雄叫びをあげると、参加したい!!!という気持ちが伝わってくるかのように、入り口から猛ダッシュで舞台に向かって走っていく人、人、人!!!サンボマスターと一緒に楽しみたくて仕方がない人たちでフロアは埋まり、熱気に満たされた。

“世界を変えさせておくれよ” “できっこないをやらなくちゃ”と立て続けにお馴染みのナンバーを鳴らしながら「もっとアホ年末できるだろ!今年は他にもフェスに出たけど、ここで最高を記録するんだよ!」との煽りに、十分すぎるほど盛り上がったオーディエンスが、これでもかと言わんばかりにさらにうねりを増していく。

「ミラクルをキミとおこしたいんです」と山口が歌えば「アホ年末!アホ年末!」と大合唱のレスポンスが起こり、続く“世界はそれを愛と呼ぶんだぜ”では「愛と!平和!」で声が上がる。

クライマックスを迎えたような盛り上がりを見せる会場に山口が「クソみてぇな日常は嘘だ!ライブにいるここの君が本当だ!みんなでアホ年末起こせた君が本当だ!だからどうか死なないでくれ!殺さないでくれ!そんな気分になったら今日のことを思い出してくれ!この三文字を思い出してくれ!」と“YES”が鳴らされた。

単調な日常に忙殺されない様、音楽に縋り付く気持ちがあるリスナーの事を分かってくれるような山口さんの伝え方に、グッと心を鷲掴みにされ、思わず涙が出た。尚冷めない熱狂を帯びる会場の所々で、すすり泣く声も聞こえて来た。短い時間で、多幸感、涙、感動、安心感、圧倒的な楽しさと、感情全部引き出されてぐわんぐわんに揺さぶられる。
サンボマスターとの「アホ年末」は短い時間で起承転結を物凄いスピードで駆け抜けた様な達成感があった。

1.世界を変えさせておくれよ
2.できっこないをやらなくちゃ
3.ロックンロールイズノットデッド
4.ミラクルをキミとおこしたいんです
5.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
6.YES



はーっ!レディクレ楽しかったです。
これ見て楽しんで、あれ見て感動して、聴いてみたかったバンドちょっと齧れて、やっぱりフェスはお得感あって好きです。
寒さも今年は少しマシだったのかな?上着預けてもなかなか快適に過ごせました。(それか初めて着た超極暖のおかげかもしれない。)

レディクレは会場内でも書き初めあったりおみくじあったり、楽しいです。巨大鏡餅と写真撮れるスペースとかもあったんですけど、わざわざ係の方が、正面ver.と、後ろの鳥居が入るver.とアングル変えて撮ってくださったり…!
802ワナビーズっていう学生の方々が運営されていたようで、絶対音楽好きな学生さんやのに、ライブ見たいはずやのに、笑顔で楽しませようとしてくれるホスピタリティに感動しました。素敵や…。

そして会場でした書き初め。
何事もフットワーク軽く楽しめたらいいなと思います。2018!

【前編】RADIO CRAZY 2017 2日目

昨年末レディクレ2日目に行ってまいりました!

書きたいと思いながら年を跨いでしまった。(明けましておめでとうございます🐕)
脳内の記憶をなんとかかんとか引っ張り出して書いているので、なかなかな曖昧っぷりです。悪しからず…。

セットリストを拝借して記載しています。気になる方はスルー頂けると幸いです。


POLYSICS【R-STAGE 11:05〜】

R-STAGEの1発目POLYSICS
2017年に結成20周年を迎え、記念ライブや対バンツアー、9月には清水音泉主催イベントOTODAMA'17で初日ヘッドライナーを飾るなど、ファンとしてはお腹いっぱい盛り沢山な1年であったが、突如衝撃の爆弾投下。

新メンバー・ナカムラリョウ(Gt/Syn)加入。
(確か平日の午前中にさらっと発表されていた気が…!私は職場のトイレで知りました。←)

リョウさん加入後の大阪ライブは10月のPOLYONSENに続く2回目。
そのライブ以来、めちゃめちゃぞっこんです、私…。新生ポリ抜群に格好良いんすよ!


朝一のステージともあり開場頃はまばらだったフロアも、開始直前には満杯に。
SEが鳴りメンバー登場。(ポリのSEは会場名を入れてくれていたりして、毎度とてもテンションが上がる。)

1曲目に新アルバムの表題曲“That's Fantastic”を披露。これでもかと言わんばかりに溢れる音!音!ポリの魅力は人力で鳴っているのか?と疑ってしまうほどの音の多彩さとポップでキャッチーなピコピコ音だと思っている。
かと思いきや急にゴリゴリにギターが鳴るスーパー格好いいサラウンドが突如飛び出してくる。思わず飛び跳ねずにはいられない楽しさがある。
それが4人になってさらにパワーアップしている様が既に一曲目から伝わってくる幕開けだった。

ポリは歌詞に意味が無いところも特徴だが、“That's Fantastic”の「耳!ほら耳!かっぽじって良く聴けー!」という歌詞には、俺らの新しい音を聴け!ということなのかと勝手に深読みをしてしまいグッと来る。

続く2曲目“Let'sダバダバ”では、おなじみのクラップとコール&レスポンスが随所で沸き起こる。ハヤシ(Vo/Gt)も嬉しそうにステージを走り回りピースサインを決め暴れまわる。

続く新曲“Sea Foo”では「ピッチピチ!Tシャツピッチピチ!」と歌詞に合わせて自分の服を引っ張りピチピチ具合を表現するハヤシのジェスチャーに笑いが起こる場面も。
かと思いきや、“MAD MAC”ではフミ(Ba)、ハヤシ、ナカムラがステージ前方に並び、ベース・ギター・ギターと掻き鳴らす姿はまさしく圧巻。
MCでは「TOISU!TOISU!師走!師走!」という年末ならではのフレーズも飛び出し、愉快に颯爽とライブを締めくくった。

個人的に大ヒットだったのが、リョウさんがギター弾く時はバキバキのゴリゴリに掻き鳴らすのに、シンセ弾く時はピックを口に咥えて(重要)カヨさんを彷彿とさせる様な機械的な動きで淡々と演奏される姿!
なーんだその緩急は!かっけぇ!好き!笑

1.That's Fantastic
2.Let's ダバダバ
3.Crazy My Bone
4.Sea Foo
5.Digital Coffee
6.MAD MAC
7.Young OH! OH!
8.Sun Electric


★MIDNIGHT GARAGE POLYSICS公開収録
【こたつサテライトスタジオ 12:20〜】

FM802土井コマキさんの番組“MIDNIGHT GARAGE”の公開収録。
コマキさんポリとお揃いのつなぎを着てはりました。可愛いなあ。欲しい。作りはったんかなぁ…。

土井「私、今日初めて4人体制のライブを見たんですけど、ナカムラさん加入で今までのポリシックスに無いものが増えた事に気がついたんですよ。他のメンバーには勘違いして欲しくないんですが、色気がある…!ギタリストの!」
ハヤシ「なになに!?俺には無いってこと!?」
土井「いやいや!普段ステージ上で歌ったり弾いたり煽ったり忙しくされてるじゃないですか!だから色気を出す時間がない!」
フミ「凄い大人なフォローされているよ。笑」

この会話凄くうんうんでした。笑
なるほど色気な…!

ハヤシさんとリョウさんには共通点が多々あり、特撮好き、ニューウェーブ好きなどなど。
リョウさんはゴジラのサントラをキーボードで真似るところから、音楽に目覚めていったとか。

ハヤシ「特撮は厳密に言うと俺はウルトラマンで、ナカムラくんゴジラだけどね。」
フミ「どうでもいいわ。」
ちなみにバンド内で特撮の話をするのは禁止。
フミ「二人きりの時に勝手にやってくれ。」笑

またニューウェーブ好きもハヤシさんはDevo等のアメリカ系の音楽を好み、リョウさんはどちらかと言うとヨーロッパ寄りの音楽。
ハヤシ「だから一緒に音作りをしていると、今までのポリには無かった様なアレンジが出てきたりする。」

私が音楽に詳しくない為、ニューウェーブの違いというのがイマイチピンとこなかったのですが、ライブ終わりリョウさんがされていたバンドを紹介されているブログを見つけ、楽曲を聴きうおおおと感動しました。同じピコピコ音やけど全然ちゃうやんけ…!

これです。超いいですね。
It's Only Talking Heads/The Future Ratio
https://m.youtube.com/watch?v=FNAQJoqdcyM

次のツアーは各会場によりコンセプトがあり、全く違ったライブをするとのこと。
ハヤシ「ハヤシお兄さんとか、TOISU禁止とか、あとはPOLYSICS来日公演とかね。」
TOISU禁止気になる…。笑

とにかくライブ終わりにトークも聞けて嬉しかったです…!写真もOKでした。嬉しいね。


★never young beach【R-STAGE 13:15〜】

「ぴょこぴょこしながら聴くようなライブやで。」仲良しの友達が語るネバヤンライブ風景論。
私はネバヤン優しい音楽やし、ふわっとゆったり聴いて…自然の中であるフェスなんて似合いそうだなぁなんて考えていたので、あまり腑に落ちる言葉ではなかったんですが、まさしくでした。全力で裏切られます、ライブ。
CDで聴くとゆったり気分になりますが、生の音はもうゴリゴリです。思わず動き出さずにはいられない。

そんな様子が1曲目“どうでもいいけど”から早くも感じられた。満杯の人で埋め尽くされた会場の至るところで上がる手。飛び跳ねたり、揺れるというよりも踊り出してしまっているような人がどんどん増えていく。とにかく、楽しい。

ライブではおなじみのナンバーとなった、3曲目“あまり行かない喫茶店で”でその楽しい気持ちが溢れ出してどうにも止まらない気分になった。短いイントロから突如始まる「飲めない珈琲飲み干して僕は大人になった気分でいるんだ」という哀愁を帯びたような歌詞に、何気ない日常から幸せが滲み出るような情景が立て続けに歌われる。たまらなく幸せな気分になる。

“明るい未来”のイントロが流れると、会場中からわぁーっと歓声が上がった。曲が進むに連れ、会場の熱気も高まり「抱きしめた」のところで最高潮を迎え、拳を突き上げる人で溢れた。
松島(Gt)と阿南(Gt)が向き合ってギターを掻き鳴らす前で、終始屈託無い笑顔を浮かべる安倍(Vo/Gt)。
安倍は「2018年も最高ハッピーはぐはぐちゅっちゅしていこうぜ〜良いお年を〜!」と締めくくった。緩〜く言っていたにもかかわらず、安倍ちゃんが言うと本当に良い年になる気がしてたまらなかった。
終始楽しかったライブが終わった後も会場は多幸感に包まれていた。

1.どうでもいいけど
2.なんかさ
3.あまり行かない喫茶店で
4.fam fam
5.CITY LIGHT
6.SURELY
7.明るい未来
8.お別れの歌


長くなって来たので、とりあえず一旦終了!

フジファブリック志村さんに想いを馳せて

12/24クリスマスイブでしたね…!(少し過ぎてしまった)
そんな日に毎年どうしても聴きたくなる音楽がある。


フジファブリック。12/24はギターボーカル志村さんの命日です。

▼クロニクル/フジファブリック


フジファブリックの音楽に出会ったのは2010年の夏頃でした。大学生なりたてで、1番自分は何だ…?と考えていた気がします。それまで私はバンド音楽とは無縁だったのですが、何か悶々とした気持ちはずっと心にあって。
私は結構言葉遣いが荒いのですが、突如ポロっと出た言葉に「そんな事いう子なんや…。」と引かれる事がありました。
私は簡単に言うと多分「ええ子ちゃん」です。口からは沢山綺麗事を出して、バイトも学業もその他諸々「頑張ります!」と精一杯取り組む事を美徳として、取り組む、事を演じられる。ヤラしい話先生ウケとかもまあまあ良かった気もします。
でも演じる事は出来ても、実際の本音は他人に引かれるポロっと出た荒い言葉だったりする。
その乖離に悩んだ時がありました。何故他人には良い人と思われたいのかと。自分とはなんなんだと。


その怒りがうぉー!!と何故か音楽にぶつかった時がありました。
今まで好んで聴いていたJ-POPが伝える「頑張れ!進め!未来は明るい!」は気持ち悪い啓蒙書みたいな気がしました。綺麗事ばかりなんやねん!頑張るだけで全て上手く行かんやろと。


そんな時たまたま聴いたバンドの曲。きっかけは「タッタッタッ タラッタラッタッタッ」という摩訶不思議な歌でした。興味を持ってその他の曲を聴いたら全て新鮮でした。
予測不能すぎ。なにこれ?

よくよく言葉を追いかけると、え?同じ人が作ったん?て思うぐらい曲によって違いました。すぐ欝になったり、晴れやかになったり、前向きになったと思ったら、すぐ屈折するし。
ポップな曲ほど歌詞聴いたら切なくなったりもしました。

そして1番衝撃を受けた歌詞。



“何をいったいどうしてなんだろう すべてなんだか噛み合わない 誰か僕の心の中を見て 見て 見て 見て 見て ”



こんなにも感情剥き出しでいいんですか。なんか他人に隠したい事とかも出てるやんと驚きましたが、音楽ってこんな自由に感情を歌っていいんやと、目から鱗でした。
「未来は明るい」って綺麗事だけではなく、なんだか自分の悶々と同じ事を歌っている気がしました。

そして「フジファブリック、好きになった。」と公言し始めたら、他にはこんなのあるよ、これ聴いたら?と教えてくれる人が沢山いて、とてもびっくりしたものです。実際の友達やら、ネット上で知り合った人達やら。

自分が良いと思った音楽(=悶々感情と勝手に仮定)と共鳴している人が全国各地、沢山いると知れたのです。嬉しかった。そしてその音楽を作った志村さんがもっと強くその感情を感じていたのか?と思い始め、気になったんです。志村さんの事。

気になった時に志村さんはもう居なかったんですが、作った張本人が「全国各地に共鳴する人が沢山いる」と気付いていたのかが、とても気になりました。
後々気になって、色々昔の音源聴いたり、映像見たり、記事を読んだりすると、志村さんは「誰か僕の心の中を見て」てなんて歌っていたけれど、最後まで見せずに行っちゃった気もしたり。軽い気持ちで見せたら案外皆同じこと考えてたかもよ、と思ってしまうのは勝手ですかね。

私はリアルタイムで会えなかったから、今でもどうしても憧れの人です。新鮮やし素敵やし、意味分からんし変やし。
実際会っていないのに寂しさを感じるのも、そう思っている方々の感情を受け取ってしまってるだけな気がします。いい事か悪い事かは分かりませんが。


ネットに書いてあった情報から。
「志村さんは人に忘れられることを怖がって歌にするような人でした。」

私は「一瞬で人と自分の結び付きを自覚する手っ取り早い方法は死ぬことだ」 と思っています。
死にたい訳では決してないです。仮説としてこれを良い事とは捉えていないけれど、亡くなると忘れるのではなく、心に永遠に凄い残り方をすると思う。 涙が出て考えて想って、どれだけその人が大きかったか突如どばーっと塊で襲って来る。
人に忘れられるのが怖い、と曲からも伝わるような志村さんが、こういうことになるなんて、もうファンは絶対一生忘れられないです。

なのでずっと聴き続けていきたいと思います。
なんかイブだけフジファブリックの話出しやがってー!とか格好つけて浸りやがってー!とかとか、色々思う事あるかもしれない。私も聴き始めたの遅かったし、偉そうに書くの躊躇う気持ちも無くはない。
でも言葉にしたもの勝ちです、きっと。ツイッターにも志村さんの曲聴いている話とか沢山流れて来てニヤニヤした1日でした。
いいやん。聴き続けたり、好きなら言葉にした方が良い。それが誰かに伝わったらいっそう嬉しいです。

今のフジファブリックも大好きです。
特にこの曲。

▼LIFE/フジファブリック

“ちっちゃい頃に思ってた 未来の姿と今はなんだか 違うようだけれどそれもいっか”



あれだけ志村さんの曲と共に悶々抱いた感情を「まぁいっか」とカラっと吹き飛ばしてくれるような曲が多い気がします。
案外大丈夫やでーって言われている気がして大好きです。



あれからもずっとフジファブリック最高ですもん。好きって言い続けていきたいです。


やっぱり1番好きな歌。

バウムクーヘン/フジファブリック

何をいったいどうしてなんだろう すべてなんだか噛み合わない 誰か僕の心の中を見て 見て 見て 見て 見て

僕は今まで傷を作ったな 自分でさえも分からない 歳をとっても変わらないんだな

僕は結局優しくなんか無い 人を振り回してばかり 愛想をつかさず 僕を見ていてよ

言葉では伝えられない 僕の心は臆病だな 怖いのは否定される事 僕の心は臆病だな だな

いつか満たされる瞬間は来るのか

「なんか楽しいことないかなあ」

 

最近女友達が集まると必ずこの話題が出る気がする。境遇、仕事、性格ばっらばらが集まってもここに集結する気がする。何故だ。

 

ケース1〜恋愛が順調な女編〜

私「もう今の彼氏付き合って長いんちゃうん?」

友「うん!2年半経つ〜」

私「長いなー!結婚とかせえへんの?」

友「次の記念日までにプロポーズされないと嫌やなあ。そうなったら自分から言わせる。笑」

私「すごいなぁ…!幸せやねえ」

友「うん。でもなんかこのままでいいんかなて気もする。」

私「うん。」

友「平日は仕事して明日に備えて早く寝て。土日は遊んで。特に趣味もなく、そのまま結婚して。んー何か楽しいことないかなあ」

私「(´・ω・)」

 

 

ケース2〜仕事が安定している女編〜

友「やばい〜。仕事ほんまに忙しい。」

私「ほんまな」

友「ずっと電話鳴りっぱなしで、しんどい。」

私「ほんまそれ」 

友「でも今の職場残業代出るし、」 

私「うん」

友「有給休暇取りやすいし」

私「うんうん」

友「正社員で雇って貰えてるのも有難いよなあ。しんどくても境遇は恵まれてるもんなあ…。辞められへんよなぁ、やっぱり」

私「そうやんなぁ…。」

友「でも私いつまでここでずっと働くんやろうとは思うな。ほんまにこれでいいんかなあ?とか。なんか楽しいことないかなぁ。」

私「(´・ω・)」

 

 

ケース3〜趣味が充実している女編〜

友「この前好きなバンドのライブ見にいってな、めっちゃ良くて。」

私「うん、ええな。」

友「前見た時よりさらに良くなっていて、会場が広くなっていたり、ファン増えていたりするのも、凄い嬉しくて」

私「うんうん」

友「凄いなぁって思う反面、頑張っている姿見ると自分はなにしてんねんってなってきて。泣けた。」

私「…」

友「なんか楽しいことないかなあ」

 

 

 

 

……楽しいことってなにー!!!!!

 

なんや。恋愛うまく行っていても、安定した職に就いていても、趣味があってもあかんのか!なんやねん!楽しいこととは、なに!

 

楽しいことがしたい=現状よりさらに満足したいってことかと思うんですよね。私が勝手に思う満足は、自分が自分の事認めてくれること、もしくは他人が自分を認めてくれること。自己肯定が満たされた時。あとはもうそんなん考える暇も無いくらい、無心に何かしている時です。(踊り狂ってる時とかですかね。あんま経験ないな。)

 

そう勝手に仮定したら、他人が自分と一生一緒に居たいと望んでくれる結婚なんぞ自己肯定感充足最高峰やないんですか。

安定した会社に選ばれた事、自分が好きな物を追いかけている事、満たされていないんか。

それやのに楽しいことしたいんですか。楽しい事したいだなんて感情こじらせ悶々考えがちな私みたいな奴しか思わないと思っていた。そんなに皆同じこと言うのか。私の周りが類が友を呼んでいるのか。それとも26歳前後の女はそう思いがちなのか。

 

そんな事を悶々と考えていましたところ、会社の先輩に飲みに誘って頂きこの話をした。先輩は美人で朗らかで新婚1年目1つ歳上。いつも前向きでなんでも楽しいー!と変換されてしまう方。私からするTHE・満たされた状態。

 

私「結婚されたら、そういう思いって消えるものですか。」

先輩「いや、むしろ増すで。」

 

…………地獄やないか。

 

いつになったら楽しいこともういいやってなるんですか。何歳?何年後?もっと歳をとったら?何か成し遂げたら?

そういえば人生で自分よくやった!となった事は少ない気がする。いや、世間的に見たらなかなか穏やかに人生送っている気はするけど。

よくやった!が少ないなんて、自信ない×もっとやれるが、こう入り混じってもみくちゃになって、もうなんか満たされない!うむむ!

 

「楽しいことないかなあ、なんてダメだよ!自分から物事を楽しいことにしないと!勝手に起こるなんて思っている時点でダメ。」みたいな事を聞いたこともありますが、そんな何が起こっても楽しいぜ!いやっほい!パーリーパーリー!なんて思考に元からなっているのなら、こんなネチネチなんて悩まねぇよ。なんだよ。

 

楽しいことなんてもういいや、って言うほど満たされた瞬間を人生で迎えた人っているんですかね。あと26歳よ!26歳やからみんなこんな思いを感じるのか、それとも私のコミュニティだけなのか。気になるな、知りたい。

 

 

あーあ。なんか楽しいことないかなあ。