死ぬ前に書きやがれ

文章を書きたい30歳会社員。音楽とお笑いが好きなので主にその話。時々、感じた別のことも。

自分を卑下するな委員会2018

【卑下 】
意味: 自分をあえて低い位置に引き下げてへりくだること。

遠慮でも、謙遜でもなく、卑下。
私は自分を卑下することが得意で、もはや癖。

例えば居酒屋に飲みに行った時。
料理はすぐ取り分けます。お皿空いたら片付けます。目に付いた事、パパッとしてしまう。

ここまでは、まあ配慮と言われれば配慮です。

それでは卑下とはいかに。



同じく例として居酒屋にて。
楽しく食事をし、テーブルには最後のからあげが一個。ちょっと食べたい私。
でも「これ食べていいー?」という言葉が、どうしても口から出ない。

いっちょやったろーと思う時もあります。
「最後のからあげ貰っていいー?」を思い切って発動。いいよーと快諾されるものの、からあげを頬張った後には、あら不思議。
心の中では、ずっと渦巻く思いがある。


ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
なんか私が食べてしまって。


相手はね。きっと最後の一個を食べたからといって卑しいなんて思わない。正直どうでもいい。記憶にすら残らない。
私がその立場なら絶対に何も思わないし、最後の唐揚げ誰が食べたかなんて、正直一つも覚えてねぇよ。


自分を卑下する。生きていたら色んな箇所で顔を出す。
道を聞かれる事が多い。
列に並ぶと自分の前だけ横切られる。
他人より断トツ運が悪い気がする。

この世で生きている人、全員自分より凄い気がする。



こんな面倒くさい癖を、自分では分かっていたけれど、周囲には卑下気質は特にバレていないと思っていた。

しかし、昨年2017年忘年会。会社の同期がぽそっと一言。



「そんな卑下せんでもいいのになー。」



……おっと。めっちゃバレてんな。笑
そうか。気付かれるものなんだ。


そして迎えた2018年。

私「自分はそんなやのに、会社の人皆可愛い。」
同期「そんな自分を卑下して言わない!」

あら。なんか注意されたぞ。


私「仕事の態度、自分が一番悪い気がする。」
同期「そんなことない!卑下やん!」

あ、またや。待って。これ、アラートやん。


私「ネイル可愛いなぁ。私はその色似合わん。」
同期「出た。卑下や。」

よっ!鳴りました。卑下アラート。


私「みんなメイクの仕方とか、服とか、人の微妙な変化気付けて凄い。私、分からん。」
同期「卑下やん!!」

え、嘘!これも卑下かー。気づかんかったわ。

正誤は不明ですが、ナイス卑下アラート。
今自分を下げたんやなぁと、同期のお陰で気付かされる日々。


卑下。何故してしまうのか調べてみたら、過去親に愛されていないとか、成功体験が無いとか、色々原因があがっていたが、自分としては特に思い当たらない。

では何故、あまり良くないと思っていても卑下発言を繰り返してしまうんだろう?



………気付いた。
楽なんだわ。圧倒的に楽。

自分を下げていると良い事がおこらなくてもあまり凹まない。嫌なことも他人より先にすれば、悪く思われる事はない。したいことも我慢すれば、他人と被らないから敵と見なされない。

なるほどな。全部自己防御で、究極の自己愛やん。途端に恥ずかしくなった。



長々自分の事を書きましたが、私も時々他人に思う。凄い自分を卑下する人やな。
でもその時に思うのは、上でうんぬん考えた自己愛すごい人やな、ではなくもっと単純に。


「そんな事ないのにな。もったいない。」


きっと他人からしたらそんなものなので、もっと自分なんて…と思わずに、どどんっとしたい事はして、言いたい事は言おうと思った話でした。

ここに、自分を卑下するな委員会2018発足。
私と、アラート係の同期2名。(本人何も知らず。)
アラート欲しい人は是非お声がけを。ガンガン飛ばして行く所存です。