死ぬ前に書きやがれ

27歳一般OLが書きたいことを書くブログ

2018/9/28 KUSEMONO ONSEN~NEET IS BACK!~@梅田Banana Hall

大阪の名物イベンター清水音泉

意外な対バンを組んだり、今回も然りだが「なんだそれ!?」のイベントタイトルをつけたり。独特の演出、予想できない数々。

そして一番の魅力は中で働かれている人が透けて見えているところだと思う。(実際社員さんがSNSをしたり、開演前の前口上をしたり。有名人多いです。)

清水音泉“というまるで一つの人格があるかのように、愛嬌が溢れている点は唯一無二だと思う。

関西中、いや今や全国中にその魅力にはまるファンがいるイベンターだ。

 

その清水音泉が手掛ける夏の一大イベントである“OTODAMA〜音泉魂~”。出演するバンドのファンはもちろんの事、OTODAMA自体のファンも多い。

かくいう私もOTODAMAが大好きで、毎年参加を楽しみにしている。周りの仲良くしてくださる方々もOTODAMAファンが多く、また出ているバンドも毎年驚く程好きな方々ばかり…

正月や盆で親族が顔を合わせるかの様に、毎年9月にOTODAMAで好きな人たちと一気に顔を合わせる。そんな人は私だけではないはずだ。

 

しかし今年のOTODAMAは、残念ながら台風の影響で中止。(これを書いている今も、台風の直撃に備えているところです。今年どうなってるんだ)

そんな中、開催された“KUSEMONO ONSEN”

無念を晴らすかのごとく、月末の金曜日に梅田の地下に集まる人々。会場内には仕事帰りと思われるスーツの方や、今年のOTODAMATシャツを身に着ける方も。ステージ上には赤と青の「ゆ」と書かれたのれんが。ああ、清水音泉だ。

 

 

入浴宣言として、最近お久しぶりに復帰をされた例のあの人が、OTODAMAでトリを務めるはずだったSuchmosの音楽にのって登場。NEET IS BACK!毒舌ぶりはご健在でした。お帰りなさい。

色々ご事情があっての出演だった様で詳しくは書けませんが…書いてもいいんかな。アイコラ写真をSNSに載せて謹慎期間が半年延長になったという話はめちゃくちゃ笑ってしまった。

 

 

先に登場したのはPOLYSICS

一曲目『カジャカジャグー』からスタート。待っていましたと言わんばかりにはやくもフロアは大盛り上がり。あっという間に会場の温度が急上昇する。

そして『Let's ダバダバ!』とキラーチューンが続く。ハヤシ(Vo/Gt)がフロアにダイブし一人一人にマイクを向けると、オーディエンスは「ダバダバー!」と応える。

ヤノ(Dr)のキメで会場一体“ダバダバ”の声が揃い、盛り上がりがピークに達するいつもの流れがあり、今回もそのタイミングでモッシュが起こった。

しかし本日はフェスや土日のライブとは違い、ライブTを着た如何にも“騒ぎます!”の方だけでなく、仕事帰りだと思われるスーツやオフィスカジュアルな格好の方々も、我慢が出来なくなったかのように、盛り上がるフロアに飛び込んでいく光景はなんだか痛快だった。

 

ハヤシ「Banana Halに合わせて、黄色のツナギを着てきたよー!」

2007年に一度閉館し、その後2017年に復活をした今回の会場であるBanana Hall

かつてのBanana Hallを「ステージと客席の間に樽があって、そこに乗ってね…」と以前ハヤシが語っていたのをふと思い出した。Banana Hallで久しぶりにライブができて、嬉しそうに見えた。

 

また今回入浴宣言をした方とは謹慎中も連絡を取り合っていたそうだ。

ハヤシ「久々に会ったら以前より太っていてびっくりしたよ。ちゃんと反省した?」とイジりつつも、ハヤシが好きだという彼のチョコレートのギャグを披露する場面も。

 

フミ「なんか今空気が冷やっとしたね」

客「ハヤシもっかいやってー!」

ハヤシ「絶対しねーよ!」

 

KUSEMONO ONSENと題された今回のイベントに沿って「久しぶりにします!」と演奏された『LOOKIN' LOOKIN' GAA』に喜びの歓声が起こる。

そしてラスト『SUN ELECTRIC』。イントロの音。ゲームを起動し、RPG上での冒険が今からスタートするようなワクワク感をいつも覚える。

「飛べ!」と叫ばれた後に続く「Are you ready? I'm OK!」には、いつも“まだまだお前もやれるだろう?やろうぜ!”と鼓舞されているような気持ちになり勝手にグッと来てしまう。

ライブが終わった勢い・フロアに充満した熱気をそのまま残し、POLYSICSは去っていった。

 

 

 

続くニガミ17才。

ニガミいいで、めっちゃいいでという話を聞きつつも、ライブを見に行けず、曲も「ネコ」って途中で言う曲はちょっと聴いたことがある程度だった。

 

“ニガミ17才って一体なんなんだ?”

 

曲に合わせお立ち台に乗るメンバー四人。

岩下(Vo/Gt)が他の3人を歌いながら紹介する中、平沢あくび(syn)は腕に蛍光のブレスレットを付けながら、ステージ上を踊り狂う。独特な雰囲気に早くも釘付けになる。

そして演奏がスタートする。

ギター、ベース、ドラム、シンセ。POLYSICSと構成は似ているのに、先程とは空気が一変した。熱気が引いてクールダウン。しかし盛り下がるのではなく、ポップな音にのせて怪しい空気が徐々にじわじわ渦巻いてくる感じ。

ポリのビールを皆んなで一気飲みする宴会の様な一体感がある盛り上がりに対し、ニガミはグラスを片手に各々が好き勝手にのるクラブの様な、そんな違いがある気がした。

天井で回るミラーボールがその雰囲気を助長させていた。

 

岩下とあくびが向かい合ってペットボトルの水をぐびっと飲み始まった『おいしい水』。続く『ねこ子』では、あくびが鼻セレブをフロアに踊りながら撒きちらす。

曲。格好よすぎるビート、怪しい音、気持ち良いタイミングで鳴るシンセ、まくしたてるように早口の歌。

めちゃくちゃ格好いい!すごい!でも何?なんで鼻セレブ…!?

 

岩下「…鼻セレブ無料ですからね。どうぞ」

戸惑いを一蹴するかの様に岩下がさらっと言うと、鼻セレブで鼻をかむあくび。

先ほどの曲や演出の衝撃と対極のゆるいMC。思わず力が抜けてしまった。

 

岩下「KUSEMONO ONSEN。曲者…敵って思われてるということ?」と今回のイベントのコンセプトに触れながらも、ライブが進むにつれ敵どころかフロアでのったり、揺れたり、踊ったりする人々がどんどん増えていった。魅了され巻き込まれ、味方が増えていくフロア。

 

そして最後の曲。素人目に見ても難解なことがビシビシと伝わってくる。 

岩下「この曲五拍子なんだよ…のりにくいでしょ?」と曲を突如止めると、あくびがクラップを求め、オーディエンスがそれに続く。

仕事終わりにスーツを着ながらこのリズムを刻む。こちらの音楽の世界に来い!と煽りながら

岩下「君が叩いているのは一拍子。この曲は五拍子。これからこの曲をもっとノリやすくする為に四拍子にします」と言うと、小銭(Dr)とイザキ(Ba)のリズム隊が刻む音が突如四拍子に変化。

その後も五拍子、四拍子を行ったり来たり、ロックからボサノバ調に変化したり。圧巻だった。

 

岩下「このままアンコールに入るんでしょ!わかってるからアンコールって声要らないよ!」と、そのままゆるっとアンコールに突入。

もう一度この場だけのオリジナルアレンジで『おいしい水』をしようとオーディエンスも巻き込んでアレンジを相談していく。

先程のライブの勢いが全部止まり無くなる程、事細かに、丁寧に、長い、打ち合わせが、とにかく長い…。自由すぎて思わず笑ってしまった。

 

あくびが演奏しながら歌うパートが出来たり、岩下がベーシストより向いていると思うイザキの職業を叫んだ後に(「ウエディングプランナー!」)ベースソロを奏でたり、本日の出演者を歌詞に絡めたり、(「TOISU!」「興味あるー!」「闇営業!」)自由自在に音をオーディエンスを操り、イベントを締めくくった。

 

曲もMCもライブも変則的で予想ができない楽しさ。格好よかった。そして最後の曲の変拍子等の解説を交えたパフォーマンス。難解に技巧的に音楽を作っているはずなのに、オーディエンスを置き去りにせず、ゆるっといざなう姿に魅了された。

ニガミ17才ってなんなんだ!?とライブを見始めたら、音楽ってなんなんだ!?というより広い範囲の答えが返って来た気がした。

音楽。ややこしいことしてるけど、難しいことしてるけど、分からないかもしれないけど、でも楽しいでしょ? 

 

 

オープニングアクトで超能力戦士ドリアンも出演されていたのですが、月末の金曜日。がっつり残業をし、間に合いませんでした…。残念。

 

KUSEMONO ONSEN。曲者ではなく“癖物”やったんかな、きっと。

大好きなPOLYSICSも、今回で衝撃を受けたニガミ17才も、癖はあるけど一度聴いたら中毒性があり、どっぷり浸かったらもう他には替えが効かないというか。そんなバンドともっと出会えるのであればKUSEMONO ONSEN是非とも続いてほしいイベントだと思いました。

そして来年こそはOTODAMA。無事開催できますように。

 

しかし台風、まだ来ないな。本日も無事終わってくれ。