死ぬ前に書きやがれ

文章を書きたい30歳会社員。音楽とお笑いが好きなので主にその話。時々、感じた別のことも。

2019/3/12 OKAMOTO'S 10周年記念特別公演 ~ハマ・オカモト"に"大感謝祭!~ @なんばHatch

2019年に結成10周年を迎えるロックバンドOKAMOTO'S。そして3月12日はベーシスト、ハマ・オカモトの28歳の誕生日である。

2つのおめでたいことが重なった2019年3月12日。大阪なんばHatchにてハマ・オカモト生誕を祝う特別イベント、題して『ハマ・オカモト"に"大感謝祭!』が開催され、お祝いをしたいと沢山の人が殺到。バンド史上初のなんばHatchソールドアウトとなった。

会場に着くと今回のイベント限定グッズ、ハマ・オカモトの顔写真がプリントされたTシャツに身を包む人々が多くいたり、会場入り口付近にはファンからのお祝いの花が届いていたりと、早くもお祝いムード。
そして会場に入るタイミングでスタッフの方からある物を渡される。

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開演前にはイベンター清水音泉・田口さんより注意事項アナウンスが。「ハマくんの誕生日イベントを大阪で開催することが出来ました!」という言葉に、歓声があがる会場。

19時になりイベントがスタート。ハマさんが一人颯爽と登場するのに合わせて、先程入り口で受け取った物を掲げる観客。

ハマ「なにこれ!?」

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自身の顔がプリントされたお面に驚くハマさん。今回のイベントは、先日まで星野源ドームツアーに帯同し、多忙を極めたハマさんに代わり、他のメンバーがプロデュースを手掛けていた。
イベント限定グッズとして、Tシャツを作ったDr.オカモトレイジと、生写真を準備したGt.オカモトコウキ
(ちなみにTシャツはハマさんの写真と、HAMA OKAMOTO 28というアメコミちっくな字面がどーんとプリントされたもの。生写真は盗撮気味というものでした。)
グッズの事は聞いていた為、Vo.オカモトショウは何も関わっておらず、もう忘れているのかな?と思っていたハマさん。ショウさんは今回のお面サプライズを手掛けていました。大成功。

そしてハマさんから今回のイベントの趣旨説明が。
今年10周年を迎えるにあたり、メンバーの誕生日に1つずつバンドとしてお知らせが出来るようにしようという事に。
1番手となる1月9日のレイジさんの誕生日には、8枚目となるアルバム『BOY』をリリース。
2番手となる自身の誕生日には何をするんだろうと思っていたところ、スタッフより一言。

スタッフ「なんばHatch抑えたから」

ハマ「だから自分の提案じゃないの」

そうして開催が決まった“ハマ・オカモト生誕祭”。本日は2部構成で、1部はメンバー1人ずつお祝い用の特別な催しを披露。2部はバンドでのライブというもの。

ハマ「セトリも自分の好きな曲しかしないから“なんで今日この曲?”とか言わないでね。誕生日会って盛り下がらないでしょ?だから皆さん、過剰に盛り上がってください」



最初に登場したのはGt.オカモトコウキ
歓声の中キーボードに向かい、おもむろに弾きだしたのは、映画の大ヒットに伴いさらに私たちの耳に馴染んだあのメロディーだった。

QUEENのカバーで『ボヘミアン・ラプソディ』。イントロを見事に弾き切り拍手が起こった後、「ママー」の歌詞を「ハマー」に替えて歌い上げると、会場から笑いが起こる。その後も替え歌でハマさんについて歌い、演奏後に「ママ〜をハマ〜って歌ったんだよ」と説明するコウキさん。

そして自身がボーカルをつとめるOKAMOTO'Sの曲『WENDY』を弾き語りで披露。
そしてスペシャルゲスト!と、ハマさんを舞台上に呼び込み2人で『告白』をコラボレーション。
ショウさんのボーカルパートをコウキさんが歌い、レイジさんのコーラスパートをハマさんが歌うこの場だけのスペシャルなアレンジに。
「レイジの声高いんだよな。俺、出るかな…」と事前に呟いていたハマさん。結果見事な音程、そしてボーカルの声量を上回る大声で、コウキさんの声、かき消していました。

ハマ「“ママ〜をハマ〜に変えました”って、説明しなくていいよ。みんな分かってるよ」

コウキ「これ思いついた時に“俺、天才だ…”と思ったの」

ハマさん退場後、色々なアーティストのベースをハマさんは弾いているので、その中から1曲カバーをします、と演奏されたのは星野源『恋』。大ヒット曲に会場は大盛り上がり。
途中、一緒に演奏しようとハマさんが登場しベースを担ぐも、「キーが違うじゃん!」と断念。踊りながら舞台袖にはけていくハマさん。



続いて、オカモトショウのお祝いコーナー。

イントロを少し弾いた後に、オーディエンスに語りかけ、そしてまた演奏へ戻る。合間にはコール&レスポンスも。いいねーとにこやかなショウさん。ゆったりとした空気の中『phantom』を弾き語りで披露。
後にハマさんが「やっぱ弾き語りツアーをやってるだけあって慣れてるよね」と称する程、和やかな空気感だった。

「キーコーちゃんの歌をしたいよねー」とコウキさんの時と同じく、ハマさんを呼び込んで2人で弾き語りをした『なんかホーリー』。
コウキさんパートをショウさんが歌うという特別感に喜びの声が上がり、満を持してベースソロをハマさんに振るショウさん。
ベースソロに湧き上がる中、突如コウキさんが“なんかホーリーペンライト”(OKAMOTO'Sのグッズ)を掲げながら舞台上を横切る場面も。

ハマ「なんだったの!?今のは」

ショウ「ペンライト振る腕が伸びきってなかったね」

今回のお面サプライズには全く気づかなかったよ、とハマさん。成功して嬉しかった、とショウさん。

サプライズが苦手なショウさん。かつてハマさん20歳の誕生日サプライズをぶっ壊してしまったことがあるという昔話に。
地元の友達が、ハマさんの誕生日に沢山の人からお祝いメッセージを貰い、DVDにまとめて渡そう!という企画を秘密裏に動かしていた最中、ショウさんがハマさんへ一言。

ショウ「あのハマくんのサプライズDVDの件なんだけどさー」

ハマ「それは俺に言っちゃダメなやつなんじゃないの?」

そして完成したDVD。嬉しそうに渡してくる友達に対して、人生で初めて演技をしたハマさん。
しかし今回のお面は本当に気づかなかった。いつ準備したの?会場入る時に貰ったの?と客席に問いかけるハマさん。

ハマ「裏もなんか書いてあんの?」

お面の裏側を舞台側に向ける観客。すると自ずとハマさんの顔が客席側に向き、その景色に客席では爆笑が起こる。

ハマ「何笑ってんの?あ、顔がそっち側に向いて笑ってんのか。失礼だよね」



最後はオカモトレイジのお祝いコーナー。
普段からボーカルを務めるショウさんや、コウキさんは弾き語りを披露したが、ドラムのレイジさんは何をするんだろう?と期待が高まる中、セットチェンジが行われている舞台上。
大きなスクリーン、そして二人がけのソファが2脚設置される。スクリーンには魚が泳ぐ水族館の映像が映し出されている。

レイジ「友達を祝うなら、やっぱカラオケっしょ」

ハマ「正気か?」

突如始まったオカモトレイジ・カラオケショー。
[Alexandros]のワタリドリでスタート。
さながらフェスの様に拳があがり、盛り上がる会場。

ハマ「みんな俺の顔を持って、ワタリドリを歌うんじゃないよ」

靖幸歌いてー!と岡村靖幸『だいすき』を歌うレイジさん。どんどん畳み掛けるレイジさんを、普段あまりカラオケに行かない3人がソファからしれーっと見つめるという構図に。“いつもこんな感じでやってるのか、レイジ…”

これでも3人に寄せて行っている方だというレイジさんに、人に寄せに行ける程カラオケの幅があるのがなんか嫌だ、と3人。

レイジ「祝うって何歌えばいい?」

ハマ「知るか!それを事前に決めて来いって言ってんだよ!」


ハマくんのお友達の歌をうたおう!と04 Limited Sazabys『monolith』

ハマ「GEN君の声出んのかよ。…あ、思ったより似てるわ」

ハマくんが好きな曲を歌います!とアンジュルム『大器晩成』

ハマ「踊れんのね」

DIR EN GREY『朔-saku-』

これは歌わせてくれー!と歌い出すも英語詞を棒読みで歌うレイジさん。

ハマ「この曲知らないんじゃん」

その後の日本語詞を全力で歌い上げるレイジさん。

ハマ「知ってんじゃん!」

弾き語りの練習をして仕上がったものを見せた2人と違って、リハーサルぶるぶる震えてたね…とレイジさんの様子を暴露するハマさん。
今日のお客さんはとても優しいから、それに甘えていたらダメだ、と諭すハマさんに、俺もそう思うとレイジさん。

置き去りになってしまった他のメンバー3人も一緒に盛り上がらなければ、とショウさん、レイジさんが楽曲提供をした関ジャニ∞の『勝手に仕上がれ』を入れると、先程までツッコミを入れまくっていたハマさんもノリノリで合いの手を入れ、やっと全員で盛り上がれる形に。

最後に湘南乃風純恋歌』を歌い出すレイジさん。

ハマ「この人歌詞を見ずに歌ってますからね」

会場中を練り歩いて歌い、音楽を止められても尚、大熱唱を続けるレイジさん。

レイジ「おまえは俺のために、なのに俺は俺のため♪」

ショウ「ほんとそうだよねー」

ボーカル、ギター、ベース、それぞれのパートのポジションにスタンバイする他メンバーの間を、尚も歌いながら練り歩くレイジさん。

ハマ「お前はドラマーだろ!?」

レイジ「きっと♪」

ハマ「きっとじゃなくて、絶対ドラマー!」


やっとレイジさんが座り、ドラムを叩くと、第2部バンドパートでのライブがスタート。

『HAPPY BIRTHDAY』から始まり、最近ライブではご無沙汰だった『SEXY BODY』、『Let's Go! Hurry Up!』と続く。
先程までの楽しいおふざけモードとは一変。纏う空気感、圧倒的な格好良さ、音の重さ、バンドOKAMOTO'Sに一気に痺れてしまった。

ハマ・オカモト生誕祭ということで、ライブの選曲はハマさんが担当。
好きだけどバンドで演奏するのは8年ぶりと
2ndアルバム『オカモトズに夢中』に収録されている『Midnight Icecream』を披露。
ショウくんが腰を振って歌っているのを見ると、昔のOKAMOTO'Sはそんなんだったて思い出すね、というハマさんの一言から、楽曲もスタイルも10年で進化してきたことが垣間見えた。

どういう風に紹介したら良いのか…というショウさんの言葉と共に披露された『The M Song』。
かつて、昔のメンバーへの恨み辛みを込めて書いたというこの曲は、ハマさん曰く「指がちぎれそう」な程テンポが早い。
演奏後、俺らも年とったねー、28歳だもんね。若い頃はこの曲叩いても全然平気だったのに…でもいつもよりテンポを上げてできた。ゆっくりするとダセェから、とレイジさん。
カッコいいか、ダセェか。そんな選択の軸でOKAMOTO'Sが進んで来たからこそ、この追随を許さない“カッコよさ”があるような気がした。カッコいい。たまらん。

最近の曲もしようと、披露された『うまくやれ』。途中で違うアレンジをいつもはするんだけど、今日は僕の好きな歌をカバーします。というショウさんの前置きの後に披露されたカバーは、星野源『SUN』。この日だけのスペシャルアレンジに歓喜の声が湧く。

続く『Beek』にて、ハマさんのベースソロ。いつもより長い、まだ長い、続く。ベースソロがまだ続く。
「いつもはこちら側の人にしか見せれないから、こっちの人にも見せてあげてよ!」というショウさんの言葉により、下手から上手に移動し、ベースソロを披露するハマさん。
「まだまだ弾いて欲しいベースが沢山あるんだよ!」とコウキさんがベースを持ってスタンバイ。ベースを持ち替えてさらに続くベースソロ。そのまま、ハマ・オカモトのベースコレクション紹介に突入。

ポールマッカートニーモデルを握り、ビートルズ調のメロディを弾いたり、クイーンのジョンディーコンが持っているベースを担ぎ、『Another One Bites The Dust』のリフを奏でたり…
上手、下手に次々と準備されるベースを、上手から下手、下手から上手へと走り回り持ち替えながら披露するハマさん。

10年ぐらい探していてやっと手に入れたというロケットベースを初めて人前で弾いたり、コミックバンド・四星球が段ボールで作成しプレゼントしてくれたベース〜フラワーカンパニーズ・グレート前川モデル〜を掲げたり、通常ではお目にかかれないような貴重な姿も。

「俺たち詳しくないから〜」と他のメンバーがおどけ、最後に渡されたギターにも「これギターじゃねえかよ!」とツッコミつつ見事に弾いてみせた。それに対抗心を燃やしたコウキさんが代わりにベースを弾く。ハマさんがベースに持ち替えてその音に応え、ハマ vs コウキのベースバトルに。

レイジ「俺のカラオケを“何してるんだ”って言ってたけど、自分のコレクションを披露するなんて、やってる事一緒だよ。やっぱり俺たち気が合うんだな」


いつものライブではリリースツアーで、どうしても新しい曲を真面目にしたくなる。でもこんな機会だからこそ、いつもはなかなかできない古い曲を演奏できて良かった。
でも新しいアルバム『BOY』からもさせてくださいとショウさんが語り『Dreaming Man』を披露。

ハマ「ここまで来るとDreaming Manを普通にやったことにびっくりするでしょ?」



拍手喝采のアンコールに迎えられ再び登場するメンバー、とカラオケのセット。
『WANNA?』のカラオケを全員で歌い上げてからの、バンドの生音へと移行。
楽しげに騒いだ後に、ゴリゴリのバンドサウンドにシフトチェンジ。今日のライブの総括のようでした。粋だ…

我々からお知らせがあります!と、4月6日(土)の全国ツアー開始と共にリリースされる公式アプリ『オカモトークQ』の告知が。
ここでしか見れない動画やコンテンツがあり、今日の舞台裏から既にカメラが入っているというお知らせに、客席から喜びの声があがる。

そんな嬉しいお知らせと共に、最後にもう一度ハマくんを祝おう!と、再び『HAPPY BIRTHDAY』を披露。
曲の最後、マイクをハマさんに向けるショウさん。ハマさんの「明日もまだ愛してくれるかい?」という歌声と共に幕を下ろした。



ライブ終わり。
せっかくなので観客全員と写ろう、と舞台上から写真を撮る一幕も。「ハイチーズ!で撮るからねー!」と観客に声をかけるショウさん。

カメラが向くと…

ショウ「3.2.1!!」

ハマ「先程ハイチーズだって言ったじゃんかよ。天然が出てるねー。ハイチーズ!!!」



初めて聴いたOKAMOTO'Sの曲は『ラブソング』でした。曲に加えてMVも素敵で、あ、好きだわこのバンドと直感で思いました。
初めて行ったOKAMOTO'Sのライブは、くるりとのツーマン。これもそういえばなんばHatch公演。
なんというか。圧倒的なオーラに度肝抜かれました。この人達カリスマなんだな…と思った。

そのあと他の曲も沢山知って行って、どんどん好きになっていったんですが…
失礼ですが、歌詞がなぁ。あまり共感がないというか。でもそれはやはり“カリスマ”だからかな、と勝手に解釈していました。

しかし『BROTHER』以降に突如現れた哀愁と季節と生活感というか。急にカリスマが「うわ、なんか近くに来た…!」
OKAMOTO'Sの曲が生活に根ざした様に感じました。

そうなりゃもう、なんか最強ですよね。
今回のイベントも、きゃっきゃと楽しそうなOKAMOTO'S。流れるように移行したばちぼこ格好いいバンドOKAMOTO'S。
両方楽しめて、大好きが深まりました。

そして改めてハマ・オカモトさん。おめでとうございます!
ハマさんのベースを聴いた事が、全く音楽の知識の無い私がリズム隊に興味を持ち始めたきっかけでした。
OKAMOTO'Sはもちろん、他のアーティストのライブでも拝聴する機会が増えてとてもとても嬉しいです。これからもずっときっと1番好きなベーシストだと思います。

やっぱ好きです、OKAMOTO'S。
次のツアーも楽しみでしかない。

【セットリスト】

オカモトコウキお祝いコーナー
1. ボヘミアン・ラプソディ(QUEENカバー)
2.WENDY
3.告白(withハマ・オカモト)
4.恋(星野源カバー)

オカモトショウお祝いコーナー
5.phantom
6.なんかホーリー(withハマ・オカモト)
7.DOOR

オカモトレイジお祝いコーナー(カラオケ)
8.ワタリドリ/[Alexandros]
9.だいすき/岡村靖幸
10.monolith/04 Limited Sazabys
11.大器晩成/アンジュルム
12.朔-saku-/DIR EN GREY
13.勝手に仕上がれ/関ジャニ∞
14.純恋歌/湘南乃風

バンドライブパート
15.HAPPY BIRTHDAY
16.SEXY BODY
17. Let's Go! Hurry Up!
18.Midnight Icecream
19. The M Song
20.Are you happy?
21.うまくやれ
22.Beek
23.Dreaming Man
24.90'S TOKYO BOYS

en1. WANNA?
en2. HAPPY BIRTHDAY