死ぬ前に書きやがれ

文章を書きたい30歳会社員。音楽とお笑いが好きなので主にその話。時々、感じた別のことも。

2019/6/15.16 やついフェス〜マツモトクラブがやりたかったことと… ミフクエンターテイメントがやりたかったこと

2019/6/15.16と2日間、東京に行って来ました。

6/15 『やついフェス1日目』
6/15〜16 オールナイトライブ
『マツモトクラブがやりたかったことと
ミフクエンターテイメントがやりたかったこと』

ライブをほぼノンストップで拝見してきたのですが
めちゃくちゃ楽しかったので書いて残したいというお話です。笑
レポといえる程丁寧では無いただの思い出話ですが、良ければ覗いていってください☺︎



6/15 やついフェス1日目
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あいにくの天気…なんて言葉でおさまらないぐらいの土砂降り。そんな中でのサーキットライブは大変かと思いましたが、全会場かなり距離が近くて、とても過ごしやすかったです。
渋谷ってあんなに近距離でライブハウスあるねんな。羨ましい。



【四星球 @O-WEST 12:50-13:30】

トップバッターの登場ですが、康雄さんの言葉を借りると「はやくもクライマックス」

今日が楽しみすぎてクッキーやフルーチェ(実物)を作って来たと見せてみたり
(ボウルに入れられたフルーチェをスタッフさんがライブ中に素早く回収したのにも笑った)
裏に出ていた、ももクロ高城れにちゃんのグッズで全身固めてみたり、遊び心満載。

康雄「ライブハウス。楽しいねー!」

うん、楽しい!四星球楽しい!と思っていたところで
「今日これから沢山のバンドを見て、きっと今日が終わる頃には、トップバッターの俺らの事なんて覚えていないと思う。でも、平日が始まってしんどい時。ふと俺らの事を思い出して欲しい」

そんな事を語られると、ちょっとグッと来て泣けてきたりもします。どんだけつまらない、辛い毎日でも四星球ところに戻って来れば、何とかなると思わせてくれるのは、凄いありがたいなぁと毎回思う。



ジグザグジギー街裏ぴんくウエストランド @duo MUSIC EXCHANGE 13:25-13:45】

東京行かれてから無双状態という噂を聞いていた街裏ぴんくさんを、やっと見れた!
やついフェス後、ふと思い出した言葉はジグザグジギーのネタの「うちの店、QUOカードしか使えません」でした。



にゃんこスター、ナイツ、エレ片 @O-EAST 15:25-15:45】

にゃんこスターはやはりあの縄跳びネタ。
自虐とまではいかないけど自分たちで「待ってたでしょ!あのネタですよー!」と展開していったのは、めちゃくちゃ面白かったです。

絶対放送できない事しか言わない自由すぎるナイツさん。言ってはいけない事、ちゃんとしてそうな人が言うのは笑ってしまう。

エレキコミック・今立さんの女装。美しかった。ふくらはぎが真っ直ぐの美脚。くぅ…



NONA REEVES @O-WEST 15:00-15:40】

ラジオで耳にして「あ。好きな音楽だ!」と思ったNONA REEVES
ライブ拝見できて嬉しかった。キラキラおしゃれ大人音楽。冒頭しか聴けなかったので、またゆっくり観に行きたいです。


【のん @O-EAST 15:55-16:35】

あの能年玲奈ちゃんが生で観れるん!?という
完全なるミーハー心で観にいきましたが、格好よかった。
偽りなく真っ直ぐ届く音楽というか。好きなことを今、してはんねんなあ…というのが、ひしひし伝わって来た気がします。素敵。


【よなよな…なにわ筋カルチャーボーイズ @LOFT9 16:30-17:30】

ABCラジオ『よなよな…木曜日〜なにわ筋カルチャーボーイズ〜』の出張編でした。

番組パーソナリティの鈴木淳史さんと、原偉大さん。ゲストに日高央さんと、沢田チャレンジさん。4人によるトークライブ。

よなよな…木曜日、おもしろいんですよ。
所謂「ロック」を聴き始めるのが、私はめちゃくちゃ遅くて(大学生なってからです)ロック好きに多いバックボーンみたいなものが、べらぼうにペラペラなんですけど、よなよな…という番組は、そんな私にとっての「ロック教科書」みたいな存在となっています。

生まれ年でもある“90年代”の音楽に惹かれる事が多くて。しかし自意識過剰かもしれんけど、当時を共に過ごして来たファンと同じ空間に入ることはやはり抵抗があったりもして。
でも、そんな奴にも「いい音楽でしょ!何故ならこんな背景でね。こんな想いで作られてね」と、教えてくれて間口を広げてくれる番組です。(前述のNONA REEVESもこの番組で知ったのさ。)

日高さんと、沢チャレさんの90年代渋谷事情の話に、当時関西からその文化に憧れを抱いていた鈴木さんが身を乗り出して興奮したり、沢チャレさんの会社での後輩事情など和やかに進んでいくかと思いきや
「ノーツイートでお願いします」という前置き通り、日高さんが裏話を語ってくれ、表には出せない話の展開に。
最終的に「今、おる方」(意味は説明できない)という最大の爆弾を落とした原さんにめちゃくちゃ笑ってしまいました。

サングラスかけて一番ふざけてそうな見た目やのに、一番真面目だった沢チャレさんも面白かった。笑



【トリプルファイヤー @O-WEST 18:15-18:55】

同行してくれた友達が大好きだというトリプルファイヤー。
「面白い」という説明に、四星球みたいなコミックバンド?と思ってライブを観始めたんですが…
度肝抜かれました。演奏もボーカルも立ち振る舞いも洗練されてめちゃくちゃカッコいい。

MCパートになった途端、俯いて客席には目も向けずしどろもどろ状態に。
しかし、またマイクを持って歌い出したら人が変わる。痺れました。

トリプルファイヤー、何回聞いてもリズムネタする芸人さんのコンビ名みたいやなと思っていたら、トリプルエンジョイと混同していたことが判明。もう間違えません。


吉澤嘉代子 @O-EAST 18:50-19:35】

アイドルやタレントさんで、どうしても惹かれてしまうのが「自分の世界観を自分で完璧に作り上げている方」です。
アイドルの“ぶりっ子”とかね、めちゃくちゃ好きなんですけど、初めて拝見した吉澤嘉代子さんも正にその感じで、独自の世界観にやみつきになりました。

妖精の様に舞いながら、澄んだ歌声で歌い上げるのは絵本の中の物語…かと思いきや
凄い現実的でドキッとする描写もあったり。
もっと色んな曲を聴きたい、吉澤嘉代子さんを知りたいと思わせられたライブ。
めちゃくちゃかわいいー。あんなに可愛らしい動きときめいてしまうやろー。


トゥインクル芸人オールスターズ@LOFT9 19:45-20:25】

よく大阪のライブで見ていたたなしゅうさんが出ていてびっくりした。嬉しかった。


【ナードマグネット @O-nest 20:35-21:15】

「隣の建物の上にめちゃくちゃ人おるねんけど。UFO呼んでんのかな?」
そんな須田さんのゆるっとした言葉から、音が鳴ると一変。爆発して突き抜けたようにライブがスタート。

最近毎日聴いている『バッド・レピュテイション』あまりにもグッと来てしまいました。
全働き人、全学生に突き刺さる勢いやと思う、この曲。

「同じ日本語でも話がどうしても通じない人がいる。この歳にもなればそんなことが分かってくる。でも、今日色んなライブハウスを駆け巡った音楽好きの貴方達にはどうか幸せになって欲しい」

「全員、踊れー!」とか「全員で幸せになろうなー!」とか言われると「そんなん無理やろ。うっせーな」と冷めて見てしまうひねくれ者ですが須田さんの言葉は、いつもすんなり入ってくる。

どうしようもない事を乗り越えるように背中を押されるより、どうしようもない事はいなして過ごしていく事を歌われる方が私は信じてしまうので、日々を過ごす中で私が聴きたい音楽は、ナードマグネットだなぁと思うのです。




そして時間は深夜0時過ぎ。再び渋谷LOFT9へ。オールナイトのお笑いライブを観にいきました。

【マツモトクラブがやりたかったことと
ミフクエンターテイメントがやりたかったこと】
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R-1グランプリで知り、面白いと思ったマツモトクラブさん。そして3.4年前に観に行った東京のお笑いライブに出演されていて、渋い見た目や声と裏腹に「何してんねん。笑」というネタを披露し、一気に心を鷲掴みにされた三福エンターテイメントさん。

そんなお二人がやりたいことをするライブ。
タイトルからはそれだけしか汲み取れなかったのですが「観に行く!」という決定打になったのがニュークレープ・デビさんの出演でした。

元々ポラロイドマガジンというトリオ名で大阪で活動をされていたのですが、5年前に拠点を東京に移した際にトリオ名をニュークレープに改名。学生時代、私がめちゃくちゃ追いかけていた芸人さんです。



ライブが始まり登場したのは、マツクラさん、三福さん、デビさんの3人。
マツクラさん、三福さんがやりたいことをするのを、デビさんが司会の立場で見守るというもの。

まずはマツクラさんがしたいこと
「映画『スタンドバイミー』完全再現」

スタンドバイミーがとにかく好きだ!というマツクラさん。スクリーンにお気に入りのシーンを流して観た後に、それを舞台上で完全再現しようという企画。

マツクラ「10シーンやるから」

三福「2日前に送られてきた台本のページ数が凄かった」

同じくスタンドバイミー好きの三福さん、そしてや団・本間キッドさん、ラブレターズ・塚本さんが登場。この4人が主要キャラを演じる事に。
服装もばっちり完全再現。わざわざ実家まで服を取りに帰った本間キッドさん。この企画にかける情熱の凄まじさを感じました。

台詞も入っていないかも、不安だ…と言いながらはじまった1シーン目。あまりにも高すぎる完成度に、客席からは爆笑が。あー良かった、うまくいったと安堵する演者さんたち。

次々とマツクラさんお気に入りシーンを流して再現。増えるキャストに合わせて、続々とゲストの芸人さんの数も増えていきました。
中でもインデペンデスデイ・久保田さんの犬を飼っているおじさんの演技には演者さんも客席も拍手喝采

スタンドバイミーを見たことがないMCのデビさんも、この企画の見方が分かってきたと一言。
「再現率が高すぎて、面白いってことやな」
観ている側も笑いつつ、スタンドバイミー観てみようと心が良き方向に傾いていました。



しかし、その流れを一気にぶっ壊した
虹の黄昏・かまぼこ体育館さん。

線路を走る汽車役という突飛なキャスティングに、何故かサッカーのユニフォーム姿で現れたかまぼこさん。

かまぼこ「なでしこジャパン
澤穂希でぇーーーーす!!!!!!!」

ぽっぽー!!!!!!と叫びながら舞台上を
走り回って暴走するかまぼこさん。

三福「今までの流れ見てた!?絶対違う!」

三福さんに戻れ!と促されるものの、全然舞台袖に引っ込まないかまぼこさん。
どよめきと爆笑が一気に入り乱れた中で、どうしても全10シーンを再現したいマツクラさんが
一人DVDをきゅるきゅる早送りして、次のシーンの頭出しをしていたのに笑いました。

無事全10シーンを演じ切り、最後は、同じくスタンドバイミーが好きすぎて、主題歌を情熱だけで和訳して歌い切った一般人のYoutube動画を見て大団円。(笑)



続いて、三福さんがやりたかったこと。
「ツッコミの猛者vsモンスター芸人」

もはやボケなのかすら分からない、予測不能なことをしでかし大暴走をするモンスター芸人。
そんな芸人さんが登場し、舞台上で1分間好き勝手してもらう。その様子をツッコミの猛者である芸人さんが1分間ツッコミ続けるという企画。
判定はマツモトクラブさん。
もうツッコミきれていない=捌き切れていないと、マツクラさんが判定した時点でアウト。

モンスター芸人さんは5人。
続々とツッコミ挑戦者が現れるものの次々と敗退していく…
ラスボスのスルメさん。もはや何を言っているかも分からず、めちゃくちゃ恐怖でした。(笑)

そんな中、トンツカタン・森本さん。
見事な捌きでオールクリア。
全くネタ等拝見したことないのですが、ネット上で名前を拝見することが多くて気になっていました。
偉そうな言い方になりますが、今回のライブだけでも“達者な人”だと分かる。
モンスターを捌く姿。凄すぎて、もはや格好よかった。これからめちゃくちゃ売れはるんやろな、と思いました。


続いて、ツッコミ芸人vsモンスター芸人複数人。ゲーム企画上でモンスターを捌けるか。
この時点でベロベロになっていたマツクラさん。審査員からモンスター芸人枠に移動させられました。(笑)

モンスター芸人マツクラさんとキサラギ・富樫さんによるゲーム企画『あっちむいてホイホイホイ』
ジャンケンをし、あっちむいてホイを行うが、指をさすのは「ホイホイホイ!」と3回連続。

モンスター芸人として出演していたものの徐々に何かを掴みかけ面白くなり、笑いをかっさらっていたキサラギ・富樫さん。
マツクラさんにジャンケンを9連続負けるものの
“ホイホイホイ!”の部分は全てかわせた富樫さんの奇跡にめちゃくちゃ笑いました。

他にもモンスター芸人さん3人が面接の程で質問に一文字ずつ回答する企画。
「お名前は?」と尋ねられたところでの
「ほ」「ん」「き」という回答にも頭痛くなる程笑った。
「ビ」「ビ」「アンスー」も、面白かった…

深夜4時。
最終的に、モンスター芸人全員vsネコニスズ・ヤマゲンさん。捌きの死闘20分を繰り広げ、地面に崩れ落ちたヤマゲンさんを見守り終了。


オールナイト4時間半にもわたるライブ。
めちゃくちゃ笑いました。
大阪にあんまこういうライブないよな。事務所関係なく入り乱れて好きな事できるっていう。東京めっちゃ羨ましいです。
LOFT9も見やすい良い会場でした。おしゃれな上に居心地良い〜。出演者にビール奢るという伝統にも初めて参加しました。楽しかった。笑


あと勝手に感慨深い話にしてしまうと
大阪で応援していた頃から、私はデビさんのMC回しが好きで「MCして欲しいー」とずっと言うてたんですけど、なかなかMCの舞台が無くて。
(唯一MC回って来てた、朝10時からあった
若手のオーディションライブとかを、喜んで観に行ってました)

そんなデビさんが東京進出して5年経って、ライブ界隈で敏腕のツッコミとして先輩からも後輩からも頼られてMCをしていた姿は、めちゃくちゃ嬉しかったです。ファン冥利に尽きる。


ばんばんテレビ出たり、誰もが知っているような人たちじゃないけど、私が好きな人たちは
全員もれなくめちゃくちゃかっこいいな、と。
そんな事を再確認した東京2日間でした。
あー、楽しかった。