死ぬ前に書きやがれ

文章を書きたい30歳会社員。音楽とお笑いが好きなので主にその話。時々、感じた別のことも。

仕事とお金

お金。
…好きですか?笑

お金、あったら充実。あったら嬉しい。あったら幸せ。あったら満足?無いより絶対良いん、かな。


お金。
仕事をして、稼いだら手に入る。当たり前といえば当たり前。しかし一時、仕事をしてお金を稼ぐことが卑しいというか。駄目なことをしているように感じてしまっていた時期がありました。



かつて私はお客様と商談をして、商品を売る個人相手の営業をしていました。そんな中上司に「追加注文を貰えるように言い回しを工夫してみたら」とアドバイスをされた事がありました。

試しにしてみると、あれよあれよと受注が重なりびっくりしました。でも上手に喜べなかったんですよね。
「え?ほんまにこの商品要る?私の誘導で不必要なもの買わせてしまったんちゃうかな?」

お客様が要らないものを、売りつけてしまった…という気分でした。もちろん営業としては褒めて頂けました。会社に対してもいい事ではある。でも個人的には駄目な事をしている気分。

トップ営業マンが言うには
“売上をあげることはゲーム感覚”

どんどん受注をあげてやろう。
その為にはこんな言い回し、こんな誘導をしてみよう。その策が見事はまれば快感にもなる。
その域に行けば楽しいんやろなと思いつつも、結局辿り着けず。
なんか悪いことしてお金稼いでる気がする。原因はそれだけではなかったんですが、営業の仕事を離れることにしました。

思えば、お年玉とかも貰ったら「いやいやいや…」と遠慮するタイプでした。
お話して、初対面でもなんとなく人となりがお互い伝わって、その方からお金を対面した状態で貰う。尚更申し訳ない気持ちが沸々とわいてしまいました。



今は転職して、営業事務の仕事をしています。
事務職ですが、前職と同じで自分の顧客を抱えていて、売上に関する業務をしています。しかし前職と違い今は対法人。

直接対面したり、生身のお金を手にしたりしている訳ではないので、前の様な意識は無いものの、数千万の請求書を手にすると、ひえーっとなることもある。
お金、動いてんなあ…回ってんなあ…こんな数千万も回させて貰うほど、ちゃんと出来てんのか、私…



そんな意識の中、先日仕事とお金について聴いた言葉で、がつんと衝撃を受けた言葉がある。


“仕事の対価としてお金を貰う。対価を求めないものは趣味と同じ”


仕事をしてお金を得ることを、何となく卑しいとしてしまっていた所に、お金を貰わないと仕事にならないという、真逆の方程式が出てきた。
そしてその言葉を聞いて気付いてしまった。
「仕事をしてお金貰うの卑しいと感じるのは、お金を貰い自分の仕事に責任を持つ事から、無意識に逃げていたな」と感じました。

また以前、仕事であるのに給料を求めようとしなかった事を「対価を貰わないのは君も雇い主も誰も得しない」と、はっきり言って貰えたこともありました。

今までの考え方が恥ずかしくなり、仕事中しんどくなったり、嫌だなと思った時には「この仕事で対価を貰ってるねんから頑張ろう」と最近は奮い立たせる様になりました。成長っす。




もう一つ。
別の仕事とお金に関する言葉をネット上で目にして、同じくがつんとやられたものがある。


“対価以上の仕事はしないという硬い意志を持つ”

おお…おおおおお!
これ言えそうで、なかなか言えないよ。



私が所属する営業部署には、ざくっと分けて3種類の職種の人がいます。
管理職>営業>営業事務。不等号の向きは簡単に言うと、役職順+お給料順です。

しかし意外とこの方向に、仕事内容は上手くならないこともあって。
営業事務なので、担当の営業さんがいるのですが、これ貴方の仕事?私の仕事?どこまで?どんだけ?ほんまに?マジか。

お互いの仕事の線引きに悪戦苦闘する日々です。



結構前の話なのですが、営業を辞めて今の会社に入ってすぐの頃。
当時の営業さんが四苦八苦、仕事が回らなくなってきた頃に元・上司に言われた一言。

「君は元営業だし、恐らく出来るからお客さんからの依頼の窓口は今後全て営業ではなく君宛にします。仕事を円滑に回す為だと思って堪えてくれ」

営業から離れて事務になったのにな…でも言われたからにはしないといけないのか?仕事やから?と悶々としたところ、事務職の先輩に相談すると、先輩が代わりに怒ってくれた。
その後なんやかんやで、結局私が窓口案は流れました。

それまではがむしゃらに言われた事はありがたく任せられたお仕事として精を出すのか美徳だと思っていたのですが、今の会社に来て「自分の責務としての仕事はきちんと。それ以外のものは担当の方の所へ渡す」ということを、実践されている方が沢山いて。

実際働き始めて3年経ちますが、最近は他部署や人に仕事を上手に割り振ってる人が格好よく見え、昔は正しいと思っていた自分で何でも抱えてがむしゃらに働いている人は非効率に思えてきたりもしています。
人にこの仕事してくださいって振るのって、結構勇気要るんだよ…!それを怠けていたら何にも得しないなと感じている。



みんな人やから根底は当たり前に楽したい。サボりたい。
でも職種別に与えられるお金で区分されていると、必然的に責務も区分。
役職名であなたは営業だから客先に謝りに行ってね。あなたは事務だからこの面倒なデータを作ってね、なんて言われたら「誰がするかー!」となりますが、与えられた対価に、与えられた責務を果たすのは当然だ。働いた分、お金を貰うってほんまに大事やなと気付きました。




しかし「こんだけしかお金貰っていないから、ここまでしかしねーわ」ていう態度は好きではない。
と、思ったりもするが、業務量の線引きなんて、あくまでも中にいる者の暗黙の了解だったり、一般論なんて言うても人によって考えが違ったりもするし…もう、むずかしーわ!なんやねん!
そもそも「え?そんな働いてるのに薄給なんすか…」みたいな事もよく思うし、お金でなくて、やり甲斐や、情熱を元にして働いている人だっている。

私が今、システマチックに業務が細分化されている会社にいるから仕事の線引きについて悶々と考えてしまっているだけで、少人数で回していたり、はたまた個人で働いている方が、そんなんつべこべ言わず仕事をがつっと取りに行ってこなしている姿なんかも目の当たりにすると「かっけぇ…」と憧れてしまったりもする。

むずいな。仕事。
お金、人間関係、環境、仕事内容。
どれか一つでも満足いくものがあったら、それだけで頑張れたりもするし。冷静に考えたら仕事への愚痴は、お酒飲む良いアテになることも考えたら、悪くないんかなとも思ったり。


色々答えが出ない事が、仕事中は悶々、悶々。頭の中を死ぬほど渦巻く。考える。

しかしそんなモヤモヤや悶々も、一歩扉を出れば、意外とスッと浄化され「カレー食べたい…」なんて平和な願望がふわっと生まれて来たり。

不思議な場所だ。会社って。
難しいな、仕事って。

2018/6/30 スクービーとスクービー@姫路Beta

結成23年目、ロックバンドSCOOBIE DO
「LIVE CHAMP」と異名がつくほど、毎度ライブで“最高沸点”を記録していく彼ら。

1995年に結成し、一時メジャーレーベルに所属するものの、2016年7月1日には自主レーベル“CHAMP RECORDS”を設立。
そんな設立記念日の前日、姫路にて久しぶりに行われたライブは、題して「スクービーとスクービー」
CHAMP RECORDS設立前・後のスクービーが対バンをするという意表を突く、且つどのようなライブになるのか予想ができないものだった。

姫路駅を出たらすぐ現れる商店街。
その一番奥の奥。一瞬見逃しそうな看板を目印に地下へ。眼前には姫路城。
予兆が全くないところに突如現れる姫路Beta。
こんなところにライブハウスあるんや…という場所に続々集まるPLUS ONE MORE。
7月を目前に夏日和になった姫路。
気温と期待が混ざり合い、開演前から早くも熱気がむわっと立ち込める。




照明が落ち、わあっという歓声に迎えられなら、最近のライブとは違って派手な柄のシャツをまとって登場した4人。立て続けに『FLASH!』、『SISTER』、『Beautiful Days』と披露。
なんだろう。いつもと違う…
いつもスクービーのライブで感じる勢い、スピードを一旦置いておいて、冷静にじわじわとファンキーにグルーヴィーに。なんだか不敵で尖っている…。
演奏が終わった後に、観客からあがるシュウさーん!MOBYー!等メンバーの名前を呼ぶ中に紛れた「抱いてー!」の歓声。
いや、そりゃそうよな。セクシーすぎたよな。
思わず合点がいってしまう幕開けだった。

「俺たちが1995年から2005年までのSCOOBIE DOです!」
Vo.コヤマシュウがそう叫ぶと、観客からは歓声と笑いが起こる。
先攻で出てきた設立前・SCOOBIE DO。
2004年のアルバムBeautiful Daysからですという言葉を合図に奏でられた『無敵のバカ』

“くだらねぇなんて言って 笑いとばしていこうぜ”

先ほどの3曲と打って変わって、居心地の良い音楽と自分のやりたいようにやったらいいんだよと強い言葉と共に、優しく背中を押すような曲。
思わず涙腺が緩んでしまう。
誰も真似できない孤高の格好良さを見せつけたかと思うと、そっと傍に来て励ましてくれる…
そのどちらも持ち合わせていて、そしてどちらをとってもスクービー。
ライブ序盤、早くもその魅力が最大に溢れ出した展開だった。

“メンバーを紹介します!”とBa.ナガイケジョーの低音から始まった『TIGHTEN UP』
観客の「MOBY!MOBY!」の声に応えるようにDr.オカモト“MOBYタクヤのドラムが響き、コヤマがハンドクラップを要求し、その手拍子から、リーダー・マツキタイジロウのGt.へ…。
プラスワンモーからスクービーへと音が繋がり
その後『Oh Yehah!』へ。
皆一様にいぇー!と叫びながら手を挙げる。
ハッピーな空気に包まれたあとは「ノンストップでいけるかー!ぶっ飛ばせ姫路ー!」と
コヤマの叫びを皮切りに『Back On』へ。
観客が動き、揺れ、飛び跳ね、叫んだ後には「ラブソングやっていいかー!」と『Little Sweet Lover』を披露。
堰を切ったかのようにモッシュが起こり、フロアは大興奮の渦に。
熱狂の観客に対し、コヤマがスタンドマイクを一人一人に近づけ、応えるかのように観客が歌う。
少しステージから離れて見ていた人にも、もっとやれるだろ!もっと来いよ!と言わんばかりに手招きしマイクを近づけていく。


コヤマ「プラスワンモーの体調は気になるが、冷房が体に直接当たるライブハウスは好きじゃない。
冷房が気にならないぐらい、熱くしたい!
ここのライブハウスは見た目は綺麗じゃない。
でもそんな場所ではロックをするしかない!
ライブハウスに“お前らロックできんのか!?”と聞かれている気分になる!ロックをするんだ!」

そんな言葉を体現するかのようにぶちかまし、勢いそのままに去って行った。



束の間経った後、今度はシックなシャツをまとい現れたリーダー、ナガイケ、MOBY
そして始まったのはライブのSEでお馴染みの『A CHANT FOR BU』
生演奏という粋なサプライズに歓声があがる。
そして今度はTシャツ姿でコヤマが登場し、「…アイッ!」と雄叫びをあげて演奏を止めた。
後攻・設立後SCOOBIE DOのライブが始まった。

コヤマ「ガガガSP夜の本気ダンス…姫路Betaでは対バンをしないといけないみたい。先攻で出てきたさっきの奴らも良かったけど、俺たちの方が凄い!」

気合い十分に『トラウマティックガール』『太陽と女の子』。ミラーボールが無い天井を指差し、俺にはミラーボールが見える!と『真夜中のダンスホール』でお馴染みのステップを踏み、踊ってくれ!と『アウェイ』へと畳みかける。フロアは早くも盛り上がる。

そしてMOBYのカウントと共に、鳴り響く独特で妖艶なイントロ。夢で逢えたら…と歌うコヤマと、コーラスのリーダーの後ろで、弦を撫でるように弾くナガイケ。
ムーディーな空気に様変わりした『ROPPONGI』


コヤマ「リーダーと出会ってスクービードゥーを作って、誰も聴いたことがないような音楽を作ろうと思った。そして2006年にCHAMP RECORDS設立。ここは俺らFUNKY4の為のレーベル…ではありません。俺らとPLUS ONE MOREの為のレーベルです!」

高らかに宣言し『結晶』、『ロックンロールは未定』、『MIGHTY SWING』で本日何回目か分からない熱狂にフロアが包まれる。

コヤマ「俺らが鳴らし続けるのは当たり前だ。
お魚さんは泳ぎ続けないと死んでしまう。俺は歌い続けないと死んでしまう。スクービードゥーという人生をこれからも続ける。だから君もついてきてくれ!」

多幸感に包まれた中での『新しい夜明け』
皆で手を振り大合唱し、後攻・SCOOBIE DOのステージは幕を下ろした。



アンコールに登場し、ここでこの曲を歌いたいんだと『Cold Dancer』、俺たちのデビュー曲を聴いてくださいと披露された『夕焼けのメロディー』
デビュー曲が最後に、新旧どちらのスクービーも繋いでくれたような気がした。

“統一感のない一体感”とプリントされたハンカチを掲げ、コヤマが叫ぶ。
「最後に皆さん一緒にご唱和ください!1.2.3…Funk-a-lismo!」

新旧SCOOBIE DO。どちらも一歩も引かない対バンに、拍手がしばらく鳴り止まなかった。




1. FLASH!
2. SISTER
3. Beautiful Days
4. 無敵のバカ
5. くもり空のベイベー
6. DARLIN’
7. つづきのメロディー
8. TIGHTEN UP
9. Oh Yeah!
10. Back On
11. Little Sweet Lover
12. A CHANT FOR BU
13. トラウマティックガール
14. 太陽と女の子
15. 真夜中のダンスホール
16. アウェイ
17. ミラクルズ
18. ROPPONGI
19. 結晶
20. ロックンロールは未定
21. MIGHTY SWING
22. 新しい夜明け

en1.Cold Dancer
en2.夕焼けのメロディー

好きな芸能人はウッチャンナンチャンです。

「好きな芸能人は?」と聞かれると
初めに口をつくのは、小さい頃から決まって
ウッチャンナンチャンです」だった。

アイドルや俳優さん等、ブームが移り変わる中
ウッチャンナンチャンはいつまでたっても
私の中では不動のナンバー1です。

同世代からは「なんでや」と不思議がられますが、
上の世代の方には「珍しいね〜」と
面白がって頂けることが、結構多くて嬉しい。

その後に続くのは“夢で逢えたら”、
やるならやらねば”の話が多かった様に思います。
タイトルは知っていますが、リアルタイムで観れていない私は、番組の切れ端をYoutubeとかで見た事がある程度。
その当時を一緒に生きた世代の人と同じ熱量は当然持てない。

でも知らないからこそ、そんなお話を「ええなあ〜」と思いながら聞くのが好きです。
ダウンタウンも然り。
物心ついた時から、ダウンタウンは既に頂点を極めている孤高の芸人さんだったので、登りつめる過程の時代を共に生きて目にした人の話を聞くのは、とても楽しい。



そんな話を思い出していると、
急にちゃんと書きたくなった。
私はウッチャンナンチャンが好きです。




好きになったきっかけの番組がある。

2001年まで放送されていた
ウッチャンナンチャンウリナリ!!』

ポケビやブラビがCD出す為に対決したり、社交ダンス踊ったり、ドーバー海峡横断したりの、あの番組です。90年代ドキュメンタリーバラエティ。

どういうきっかけで見始めたのかは、全く思い出せない。
家族は誰も見ていなくて、リビングではMステ見ると煙たがられ、1人祖母の部屋に閉じこもって見ていた。唯一クラスで見ていると言った友達を、月曜日にひっ捕まえて、ずっとウリナリの話をしていた。
……ほんま、どこで知ったんやろ?笑


当時、私は南原さんが大好きだった。
南原さんメインで進むコーナーが楽しみで、録画してテープがびりびりになるまで繰り返し見続けた。

ブラックビスケッツ
南々見組
芸能人社交ダンス部
マーチングバンド部
狂言部……

どのコーナーでも南原さんはストイックに練習して1番の成績をおさめて、他の方が何かしら失敗しても「俺が巻き返してやる」と助けてくれる人だった。
正にリーダーたるリーダー。
めちゃくちゃ格好よかった。

幼心に影響をかなり受けて、初めて買ったCDはブラックビスケッツ
ブラビの“タイミング”が課題曲だった為、ダンスを習い始めたり、南原さん主演のインド映画『ナトゥ』を撮った時にはサンタさんからプレゼントにそのインド映画のVHSを貰った。

小学校の絵日記にその事を書いたら、担任から「ナトゥてなんですか?」と返事が来て、「先生、ナトゥ知らんの!」と得意げにしてたのも覚えているし、社交ダンスは、おばあちゃんになったら習うと今でも本気で思っている。


小さい頃の私のヒーローは南原さん。
セーラームーンキューティーハニーに並んで、南原さんに憧れていた日々だった。



一方内村さんは、ウリナリ内では多くのコーナーをキャラクターに扮して出ていた。
例えばポケットビスケッツ内村テル(70代のおじいちゃん)や、社交ダンス部ではブラボー内村(南米出身のドレッドヘアーダンサー)とか。

真面目だった小学生の私には、その姿がおふざけに見えて、あまり内村さんには惹かれなかった。
あとウリナリは定期的に「レギュラーが多いから減らそう」と会議が開かれて、ロシアンルーレットでタバスコ混ぜたトマトジュースを引いた人を補欠にする企画があったんですけど、見事に毎度内村さん。笑
そんな姿が情けなく見えたのもあったのかもしれない。


しかし大人になって番組を見返してみると
当時の印象と全然違った。

内村さん、すごい。
えげつない。

ほぼドキュメンタリーの呈になったコーナーの中にもキャラクターがいる事で、コント感が凄いんです。みんな必死に練習やら取り組んでいるところで、ふざけられてそれが面白く成立するって凄い。
そのお陰で「そっか。バラエティー番組やん」とちょっとハッとしてしまった。これが涙だけやったら、きっとはまっていなかった気がする。

比較してよいのか分からんねんけど、ウリナリ放送当時『電波少年』もやっていた。周りの友達はウリナリは見てないけど、電波少年は見ている人が多かった。
私も見たけど、なんだか怖くなって途中から見なくなった。きっとガチ感がありすぎて、バラエティーとして見れなかったんだと思う。
ウリナリを楽しんで観れたのは、当時は気付かなかったけど、内村さんのキャラクターがいてくれたからだと思う。

そしてキャラがなかった「ドーバー海峡横断部」も見返したらボロボロ泣いてしまいました。内村さんみたいな先輩の元で働きたい…
こちらも当時はまらんかったのは、きっと電波少年と同じ理由な気がしている。


そして圧倒的リーダーやった南原さんも、よく見たらまあまあ天然やったり失敗してたり。
あと意外と子供向けじゃない演出も沢山あった。
今見返しても、面白い番組。それもなんか嬉しい。


ウリナリではバラエティタレントさんやけど、根底はウンナンといえばコント師さん。
80年代は生まれてないから、スタ誕とかそれこそ夢逢えとか見れてないし、ネタ知らないの仕方ないよねーと逃げようとしましたが、よくよく考えたら笑う犬も見ていたし、ウリナリ内でも最後はスタジオコントをしていた。

でも、あんまり記憶にない。
当時刺さらなかったのかもしれない。
でもせっかくやからコントが見たいというのは、もはや好きだと言い続けた意地とかこだわりも混ざっている気がする。

とか思っていたところ、近頃は内村さんがNHKで『LIFE』というコント番組を始めたり、1人舞台を始めたり…
一昨年前にはLIFEの公開イベントで初めて生・内村さんを見れました。感動しました。
でも席が遠くて見えた内村さんはお豆ぐらい。なかなか手が届かないし、やっぱりお二人並んだ姿が見たいという欲も増しました。

テレビに一緒に出はるのも珍しくなったのに、お二人でコントなんて、夢のまた夢かなと思っていたところ、昨年は南原さんも1人コントライブをされていて…近い将来ウッチャンナンチャンコントライブが見れたりしないかな?とワクワクしています。



まずは今年。
24時間テレビで南原さんがスペシャルサポーター。
ランナーを務めるみやぞんさんは、内村さん司会のイッテQの出演者。
番組内でお二人の絡み、あるんかな。
あって欲しいな。楽しみやな。
ウッチャンナンチャンお二人の事で、楽しみな予定があるのが嬉しい。




私はデビューから80年代大活躍したウッチャンナンチャンとは、同じ時代を過ごしていない。
でも90年代、ウリナリを見て育ったことは誇りの様な気がする。

小さい頃からのこだわりや憧れを今も引きずりつつ、やっぱり今後も、好きな芸能人はウッチャンナンチャンです。

でもとりあえず生きていれば、きっと楽しい。

https://miyearnzzlabo.com/archives/49657

この記事を見て、めちゃくちゃ心踊った。
とんねるず木梨憲武さんが、
「自分の才能が分からず、就職に悩む」と
投稿したリスナーに、自身の仕事仲間を
会わせる事になった話。

めちゃくちゃ夢がある。
でももしかしたら、仕事って
そんなもんなんかなとも思った。


そして同じ頃、たまたま見つけた記事。

“就活失敗で自殺する学生。”
自分の事の様に、ぐぬっとなってしまった。



……それなりの人生を送ってきました。
(突如の太宰口調。)

それなりの高校、それなりの大学に進学。
凄い!と言われた事はあるが
誰もが目玉ひん剥くレベルではないです。


その場の流れには、
それなりに乗ることが出来ました。


高校は目指せ国立大!の流れだったので
大学進学を目指しました。
高校が目指せと言った、国立は落ちました。
どうしても行きたかった訳ではなく、
その流れだったから目指しました。

私立の大学に進みました。
めちゃくちゃ楽しかったです。結果オーライ。


そして、迎えた3回生。
そこで起こった流れは「就職活動」でした。
当然自分も就職するのだと思いました。

学校に来る企業の人事の方のお話を
毎日何社も聞きました。
今の流れはこれだから、きっと私も
こんな企業で働くんだな、と思いました。

今思えば、どこもかしこも
お馴染みの大企業ばかりでした。


結果、私は就職活動で
150社にエントリーしました。


初めは落ちても残念ー!程度。
でも、不採用が続くと、
「能力ないね」「つまんないね」
「その程度の人間か」と言われた気になり、
最後は「お前は社会に要らねえ」と
言われた気になりました。


今までその場の流れに乗ってきた自分が、
流れに乗れず、挙句「要らない」らしい。
めちゃくちゃ辛かった。

早い人は4月には内定がでます。
私は6月下旬に就職先が決まりました。
それまで毎日死にたいぐらい辛かった。

受けた150社は大企業ばかり。
大学に来てたのはそんな所が多かったから、
そういう所に就職の流れね、と思った訳です。

今思えば、有名な企業に受かってほしいから、
大学も多めに説明会を組む。
それを私は「流れに乗ったら入れる会社」と
思い込みました。


そんな流れ乗りまくりな私にも
実はこっそり夢がありました。

大好きなエンタメ業界で働きたい。
でも映画作りたい!とか具体性がなかった。
それまで行動もせず、業界と繋がりは0でした。

ただ好きなものがマイナー寄りやったんで、
広める手伝いをしてみたいと、
ぼんやり構想だけはありました。


大学説明会には来なかった、東京の企業。

最終面接に残りました。残ったのは6人。
それなり人生でも夢叶うんや!
今までの死にたかったはこの為の苦しみや!
と思いました。



面接で社長に言われた事。
「大阪出身は君だけ。
女の子だし、いずれ結婚し子供も生むのかな。
そうなったら大阪に戻りたくならない?
全て捨てて東京に出てくる覚悟はあるの?」

私は口籠もりました。
全てを捨ててまで、叶えたい夢か
その場で分からなくなりました。

落ちました。
その年受かったのは5人。
私だけ、落ちました。
都合よく「はい!」と答えられていたら
受かっていたかもしれないです。

夢だったのに、やりたい!が
口から出なかった。



流れにも乗れず、夢も叶わない。
死ぬほど絶望しましたが、
運良く1社決まり就職しました。
営業職で、平日休みのお仕事でした。

友達と会いづらくなり、生活がずれました。
やりたくてたまらない仕事ではないのに、
夜遅くに帰って、明日の為に寝る毎日。

死にたい程の就職活動で得たはずの仕事を
1年半で辞め、転職しました。

転職の絶対条件は1つだけ。
「カレンダー通りの休みであること」
新卒就活では、全く無かった条件でした。

結果条件に叶う先に転職しました。
仕事が大好きではないけど、
プライベートでしたい事が
沢山出来るようになり嬉しいです。




えーっと。
長くなりましたが、就活で死にたいって話。
「その程度で打たれ弱い」て、
思う人もおるかもしれない。

「逃げてもいい。就職しない道もある」も、
色んな人に言われましたが、響かんかった。
だって逃げて、生活成立できる人って
才能あって、今までも流れなんかに
乗る必要なかった人やろ?て思っていました。

就活に悩む学生さんに、
ちょっとだけ偉そうに言いたい。

「死なんといてくれ。
今後の人生きっとまあまあ面白い事起こる。
あと好き・やりたいは口に出すべし」

私も口に出すの苦手ですが、
出来たら人生の回り方、
めちゃくちゃ変わると思います。



冒頭に戻り、ノリさんの記事。
今まで自分の才能の無さに悩み、
仕事に就けなかったが、
でもやりたい事はあると、ラジオに投稿したら
ノリさんの目に留まり、
物凄いスピードで人生回り出した。

やりたいと口に出した結果ですよね。
きっとたまたまの縁で。

就活もきっとそう。
採用も不採用も、縁。
「この度はご縁がありませんでした」の
不採用メールも、きっとそれだけの意味です。

結婚や出産含め、将来なんて
想像しても全然分からんから、
その時やりたい事は、やりたい!
て全力で言うたらいいし、
なんか気になるでもいいし、
自分の生活優先させる為の、休みは多めとか、
朝遅く出勤したいとかでも良いと思う。

それがたまたま縁に引っかかっるかもしれん。
あと上手く行っても行かんでも、
なんとかなる可能性あるし、
この先の人生全然想像してなかった事が
起こるんは、案外楽しい。

それを体験せずに死んでしまったら、
勿体無くないですかね。


そんな事を考えた記事でした。

当時の私、堪えてくれてありがとう。
お陰で今、当時は想像しなかった事
沢山起こって、毎日めちゃくちゃ楽しいです。

2013/6/13 くるり解体新書@京都清華大学

音楽が好きです。
但し、詳しいかと言われれば全くです。
楽譜は辛うじて読めるものの、音楽、特にバンドが奏でる音の技術的な面はからっきし分からない。
恥ずかしながらも打ち明けると「うわーこのギターソロ最高や」とギタリストを恍惚の表情で眺めてみたら、「ギター…弾いていないなぁ…。」
それキーボードの音でっせ…なんて日時茶飯事です、はい。

音楽がどのような経緯で、どのような想いで作られているのかも知らずに聴くなんて冒涜なんじゃないか。
実はライブハウスにいる中で私が一番何も分かってないのでは?
なんでそんな皆さん楽しそうに、良き所で、フー!みたいなん入れられるん!?ナイスプレイやったんか今は!!??分からんで!!!!!
わー!!!!

こんな感じで日々思う事もあったが、でも音楽を聴いて私が何か思ったらもうそれが正解でいいんじゃないか。聴いている時だけは勝手に自分の物にしていいんじゃないか。
そんな風に思えたきっかけの出来事がある。

2013年にくるり岸田さんが京都精華大学で行ったアンセブリーアワー講演会「くるり解体新書」。
今でこそ同学校で教鞭をとられていますが、当時は無料・先着順で入れるファン垂涎ものの超ラッキーイベントでした。
(さっき調べたらイベント自体は今も続いていました。今年6月に東村アキコ先生来るねんけど…。行きたい…。)

mixi(懐)に思い出せるだけ講演内容を書き出していたんですが、今読み直しても結構面白かったので、改めてこちらのブログに移してみます。

2013/6/13 くるり解体新書

くるり岸田繁さんを迎えてのイベント。今回は“ばらの花”、“Jubilee”の楽曲構造を専門的に解説するというテーマでしたが、全く知識がなくてもすんなりと言葉が入ってきて、大変興味深いものでした。

主催の京都精華大学はクリエイターのための学校。そんな学校の裏山に岸田さんはよくカブトムシを取りに来ていたそうです。


・ばらの花について

元々この曲のコンセプトは「人間がいかに機械的な表現が出来るか」に挑戦するということ。
今で言うボーカロイド(機械が人間の表現をする)の真逆に突き進んでいた。
Pro Toolsを使って各楽器のパートごとに聴いていく手法で解説。


-イントロ部分-

【ドラム】
立体感、バランス調整のために10本のマイクを使って録音。普通に叩くよりこの曲のスネアは音が伸びず「パシっ!」とキレがよい。この音はドラムにタオルを巻いて音の響きを潰したそう。

当時くるりの3人はクラブミュージックにはまっており、そのニュアンスを出すためにスネアを際立たせた。機械で調整せずそのような手法をとったのは「人間味」を出したかったから。どれだけ正確に叩こうとしても、人間だからどうしてもサビ前で盛り上がったり、タメが生じたりする。それを大切にしたかった。


【音楽の三大要素とは?】
リズム、ハーモニー、メロディ。
ハーモニーがリズムとメロディの接着要素となっている。ばらの花でいうとこの役割は「ベース」が担っている。

【ベース、ギター、ピアノ】
ギターとピアノはストイックに一定の音を刻む。 しかしベースは音階の変化をしている。
その証拠に、ピアノとギターだけの音を出して重ねて聴いても一定で変化が起こらないように聴こえるが、ピアノ×ベース、ギター×ベースの組み合わせで聴くと、メロディーラインが表れ、曲らしく聴こえる。


くるりの楽曲の多くは、岸田さんのギターは単調、佐藤さんのベースがかなりの音階変化を持つパターンが多い。それを岸田さんは「弾くん面倒やから」と仰っていましたが、その手法が唯一無二のくるりの音になっているのかも。

さらにイントロには、シンセを重ねて音をぼかし、ギターも実は2本の音を重ね録りしてある。1回目は正確にリズムを刻んだ1小節をひたすらループしてあるもので、2回目は1回目を聴きながら最後まで一気にギターを弾ききったもの。 一回目の少しイガイガとした正確なリズムと、2回目の緩急がついた音を組み合わせて立体感を出した。

透明感があるように聴こえるボーカルトラックも実は6回重ね録り、なんてこともあるそうだ。重ね録りは「隠し味」としてよく使われる。

これでイントロが完成。



-ギターソロ-

スライドギターで弾き、そのトラックを逆再生して録音した。シンプルなメロディーの中にここで不協和音をもってきて大サビへの感動の効果を生ませたかった。


―ボーカル―
「最終バス乗り過ごして~♪」の部分など、少し声がぼやけているところは全て岸田さんの声を二重に重ねてあるそう。
ここで、ボーカルトラックのみを切り出して聴かせて貰えることに。(嬉)
このボーカルのみを聴くこと、相当恥ずかしく「地獄聴き」と言うそうです。笑

岸田「もう、うわぁってなって田舎に帰りたくなる…って京都出身やっちゅうねん。」

1回目ははっきりバーンと声を突き出して録音。 2回目は囁き声で録音。
これを重ねることによって抜け感がでる事と、子音が聴き取りやすくなる。 これで完成!?となるも、ばらの花は「売れそうやなぁ…」と感じていたくるりの面々。もっとヒット曲にするには何が足りない?と考えた所、

岸田「儚さ、切なさ、心強さはあってんな。愛しさが足りない。女性らしさが。」

そこで当時SUPERCARフルカワミキさんのコーラスを重ねることに。 諸問題でミキさんの声単独は切り取って聴けなかったのですが、岸田さんはしきりに「可愛いなぁ…ばっちし曲に合ってるなぁ…」と仰っていました。

これにて「ばらの花」完成。



【質問タイム】手をあげて、学生の方々の質問に答えてくれました。

岸田「なんか学校名とか、お名前とか…どうぞ。」
生徒「高校生なんですけど…。」
岸田「高校行きなさいよ。」

Q.ライブ中重ねギターなどはどうしているの?

A.メンバーがよく入れ替わるブラック企業バンドと呼ばれているくるりですが。笑
2人いるときは重ねて弾いていました。同じ単調な音を刻みつつもアクセントをつける拍を違うところに持ってくることでグルーヴ感を出していました。

Q.イントロのピアノが雨のように聴こえる。イメージして作られましたか?

A.曲を作る時はこれはこの音の表現!とイメージしてしまうと大抵失敗する。
物理的に作業的に作ることの方が多い。イントロのピアノの狙いはテクノ感の強調。

物事の始まりには大した意味がないところから成立している物も多い。だから僕らが作業的に作った物を、各々の解釈で様々なイメージで捉えてくれることはとても嬉しいです。


この時点で時間が大分推していたので、Jubilleの解説はできず、急遽新曲“ロックンロールハネムーン”解禁。
岸田「録音した人、処刑です。」笑

ファンファンさんのトランペットが効いた超絶かっこいい楽曲でした。岸田さんが小指を怪我していた為ギターが使われておらず、メロトルンという楽器を使ったり、ボーカルを三重にしてあったりなど、こだわり沢山。

タイトルには「創意工夫こそがロックだ」という想いが込められているそうです。


【質問コーナー】
Q.アイデアが湧く瞬間とはいつ?

A.何気ない瞬間。普通に生活をしている時など。ひらめきはクリエイターだろうが、普通の人だろうが誰にでも出来ること。
ひらめきをどのように具現化するか、具現化を楽しめるかが大切。


岸田「起立ー!ありがとうございましたー!」




1時間半超の講義、楽しかった。月並みな表現ですが。 私はただのくるりファンで専門的なことは全く分からない。曲も分析するより、感じ取るのが好きです。しかし好きな物の仕組みを知ることも楽しいと思えた時間でした。感じる、分かる、これから上手く両立していきたい。

くるりの曲て聴いていたらとても幸せでぽわっとして、いざ自分も!とカラオケで歌ったらどんな歌手よりも満足度低い。笑
その原因が分かった気がした。これだけボーカルトラックにも様々な仕掛けがあって、あの独特のぼんやり感が作られているのだから、そりゃ簡単に近づくことはできない。
ライブ中も岸田さんは囁き声で歌ってみたり、工夫を重ねているそうな。そんなの知ってしまったら、次のライブがさらに楽しみ^^

そして何よりも岸田さんの「ひらめきは誰にもできる。それをいかに具現化するか」という言葉が突き刺さりました。 ノンクリエイティブなただの文系学生ですが興味はある。そういう物に関わりたい気持ちもある。

関われるチャンスを人から与えて貰おうとしていた、それが叶わなかった。てことが最近あって落ち込んだのですが、この言葉を聞いて、長い人生で自分自身がどのように憧れの「クリエイティブ」に絡みたいのかを考えてみてもいいんじゃないかと思えた。
とりあえず今できる趣味の文章を書くこと。これは続けていきたいです。 この考えを得られたのが個人的に一番の収穫でした。

あーー。幸せな時間を過ごさせて貰った。


…5年前も今と同じような事言ってんなあ。笑
頑張れよ自分!笑

ひとまずそれは置いておいて、冒頭書いた「音楽を聴いて私が何か思ったらもうそれが正解でいいんじゃないか。」という話。
質問コーナーで「ばらの花のイントロは雨の音に聴こえて…」と話し出した男子学生が物凄い熱量で。僕にとってのばらの花はこういう歌!ていうストーリーの説明みたいになっていたのですが、岸田さんが答えたのは「ばらの花のイントロはイメージからではなく、音楽として技術的な実験(=人力でいかにテクノ感が出るか)」だったということ。

この乖離がとてつもなく面白くて!私は男子学生のストーリー作ってしまう感情にとても共感した。でも産みの親はそんな事は全く考えておらず「作業的に自分たちが作った音を自由に捉えてくれるのは嬉しい。」とのこと。
この言葉、すごく救われた気がしました。

じゃあもう聴き手が自由にこれは自分の歌だ、って勝手に決めてしまってもいいんじゃないかと。音楽を聴いて楽しかったり、泣けたり、嬉しかったり…。きっとそれも一つの正しい楽しみ方だ。

シンプルに、やっぱ音楽が好きです。

自分を卑下するな委員会2018

【卑下 】
意味: 自分をあえて低い位置に引き下げてへりくだること。

遠慮でも、謙遜でもなく、卑下。
私は自分を卑下することが得意で、もはや癖。

例えば居酒屋に飲みに行った時。
料理はすぐ取り分けます。お皿空いたら片付けます。目に付いた事、パパッとしてしまう。

ここまでは、まあ配慮と言われれば配慮です。

それでは卑下とはいかに。



同じく例として居酒屋にて。
楽しく食事をし、テーブルには最後のからあげが一個。ちょっと食べたい私。
でも「これ食べていいー?」という言葉が、どうしても口から出ない。

いっちょやったろーと思う時もあります。
「最後のからあげ貰っていいー?」を思い切って発動。いいよーと快諾されるものの、からあげを頬張った後には、あら不思議。
心の中では、ずっと渦巻く思いがある。


ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
なんか私が食べてしまって。


相手はね。きっと最後の一個を食べたからといって卑しいなんて思わない。正直どうでもいい。記憶にすら残らない。
私がその立場なら絶対に何も思わないし、最後の唐揚げ誰が食べたかなんて、正直一つも覚えてねぇよ。


自分を卑下する。生きていたら色んな箇所で顔を出す。
道を聞かれる事が多い。
列に並ぶと自分の前だけ横切られる。
他人より断トツ運が悪い気がする。

この世で生きている人、全員自分より凄い気がする。



こんな面倒くさい癖を、自分では分かっていたけれど、周囲には卑下気質は特にバレていないと思っていた。

しかし、昨年2017年忘年会。会社の同期がぽそっと一言。



「そんな卑下せんでもいいのになー。」



……おっと。めっちゃバレてんな。笑
そうか。気付かれるものなんだ。


そして迎えた2018年。

私「自分はそんなやのに、会社の人皆可愛い。」
同期「そんな自分を卑下して言わない!」

あら。なんか注意されたぞ。


私「仕事の態度、自分が一番悪い気がする。」
同期「そんなことない!卑下やん!」

あ、またや。待って。これ、アラートやん。


私「ネイル可愛いなぁ。私はその色似合わん。」
同期「出た。卑下や。」

よっ!鳴りました。卑下アラート。


私「みんなメイクの仕方とか、服とか、人の微妙な変化気付けて凄い。私、分からん。」
同期「卑下やん!!」

え、嘘!これも卑下かー。気づかんかったわ。

正誤は不明ですが、ナイス卑下アラート。
今自分を下げたんやなぁと、同期のお陰で気付かされる日々。


卑下。何故してしまうのか調べてみたら、過去親に愛されていないとか、成功体験が無いとか、色々原因があがっていたが、自分としては特に思い当たらない。

では何故、あまり良くないと思っていても卑下発言を繰り返してしまうんだろう?



………気付いた。
楽なんだわ。圧倒的に楽。

自分を下げていると良い事がおこらなくてもあまり凹まない。嫌なことも他人より先にすれば、悪く思われる事はない。したいことも我慢すれば、他人と被らないから敵と見なされない。

なるほどな。全部自己防御で、究極の自己愛やん。途端に恥ずかしくなった。



長々自分の事を書きましたが、私も時々他人に思う。凄い自分を卑下する人やな。
でもその時に思うのは、上でうんぬん考えた自己愛すごい人やな、ではなくもっと単純に。


「そんな事ないのにな。もったいない。」


きっと他人からしたらそんなものなので、もっと自分なんて…と思わずに、どどんっとしたい事はして、言いたい事は言おうと思った話でした。

ここに、自分を卑下するな委員会2018発足。
私と、アラート係の同期2名。(本人何も知らず。)
アラート欲しい人は是非お声がけを。ガンガン飛ばして行く所存です。

2/4 四星球 1st e.p.「鋼鉄の段ボーラーまさゆきe.p.」レコ発ツアー「四星中学発明倶楽部」@なんばHatch

※ツアー初日ですが、セットリストやら演出やらMCやら諸々書いております。各地でコンセプトが違うので、大丈夫かと思うのですが…お気をつけください。


コミックバンド四星球。1/31に1st e.p.“鋼鉄の段ボーラーまさゆき”をリリース。ライブ中に沢山出てくる小道具を毎回段ボールで作り上げるまさやん(Gt)。そんな彼をフィーチャーした楽曲となっている。
そのレコ発ツアー初日が、なんばHatchで行われた。月1回4ヶ所を回る今回のツアーは各地様々なコンセプトが掲げられており、今回は「四星中学発明倶楽部」。コンセプトにちなんで制服や体操服や発明家の格好をして来ると、「発明の証」を貰える特典付き。
会場に入るとまさやんが仕上げた段ボール作品の数々が展示されていた。舞台横にはこれまた段ボールで作られたでんじろう博士ばりの空気砲も装備。開演までの時間、時折空気砲が発射され、綺麗な円となり、ぷかぁ〜と会場を漂っていた。

さすが四星球。始まる前から情報量が多すぎて、もうなんだか訳が分からない。笑

ロビーにあったこれも…なんで?笑 しかしさすがのハイクオリティです。あっぱれまさやん。笑


発明倶楽部部員として登場した北島康雄(Vo)。発明品のロボット・小野寺翼くんと共にオープニング。
ロボット「僕は小野寺翼だよ。好きなバンドはエレファントカシマシだよ。」
康雄「人間の心を持っていますね。」

「今日チケット3000円でしょ!?お得です!4800円分ぐらい得させるから!」という熱い康雄さんの言葉を皮切りに、発明品の(お腹に描かれた)ロボットと共にまさやん、モリス(Dr)、U太(Ba)が登場。
新譜の表題曲“鋼鉄の段ボーラーまさゆき”でスタート。「まさゆきっ」とまさやんを称えてみたり、エアギターを弾いたり二階席に投げたり、早くも四星球とオーディエンスが一体になり始める。
続く“クラーク博士の僕”は、康雄さんが「この曲は四星球の定番となってきました。でもこの曲を次はライブハウスの定番曲にしたい。皆んなにタイトルを叫んで欲しい。」と、客席全員で「クラーク博士と僕!!」と叫びスタート。フロアはダイブ、モッシュで揉みくちゃ状態。宙にはフラフープが舞い、ステージ傍らでは、まさやんがバク宙を決め、四方八方で何かが起こる。目が足りない!追いつかない!全部見たい!楽しい…早くもめちゃくちゃ楽しいぞ…!

歩く情景が歌になった“はじめてのたいあっぷ”では、手拍子ならぬ足拍子で会場の足並みが揃い、続く定番曲“コミックバンド”、“潮騒ぎ”では、待ってましたと言わんばかりにまたもや爆発的な盛り上がりを見せるオーディエンス。
発明品の(お腹に描かれた)ロボットが「序盤でクラーク博士と僕とかやって、後半盛り上がるんか?」と本音を呟いた所にも、思わず首を縦に振ってしまうぐらい、フルスロットルな幕開けだった。

発明倶楽部なので、メンバーそれぞれ発明品があるとのこと。
モリス「僕はお陰様で最近忙しくなって来たんで、僕の分身を作れる薬を開発しました。ポセイドンとかもやってくれる。」
一同「サボってるやん。」
康雄「僕は大きくなれる薬です。」
まさやん「僕も大きくなって康雄みたいにイケメンになりたい。」
康雄「身長高いから僕はイケメン言われてるんちゃうで?イケてるメンズやからやで?」

それでも大きくなりたいまさやんの為に、寿司に薬を混ぜて食べることに。薬(=大量のワサビ)を口に詰められた後、水で流し込み、間髪入れず次の演奏に移ったまさやんが素晴らしすぎて感動。笑
薬が効きすぎ、巨大化し舞台袖から顔だけ登場したまさやん(段ボール製)。まさやんはその後無事縮んだものの、またもや何やら異変が。
すると金髪、鬼パンツのモリススタイルで再登場したまさやん。

モリス「実は先ほどまさやんが飲んだ水に、分身の薬を入れていました!」
康雄「いや、これは分身ちゃうやろ!四星球内に金髪が2人になっただけや!」
2018年はモリス加入10周年。お祝いをしようと、康雄さん、U太さんもモリススタイルに着替え“お告げ”を披露。力強いビートを刻むモリスが何だか誇らしげに見えたのは気のせいだろうか…。笑 加入10周年おめでとうございます。

続いての発明品はタイムマシーン。タイムマシーンに乗り、康雄さんが好きな1996年にタイムスリップ。特効の煙が出る度にコロコロと表情を変えるU太さん。芸が細かい…。
無事1996年にタイムスリップし、披露された“チャンネルはあのままで”、“HEY!HEY!HEY!に出たかった”。先程からネタ満載で爆笑の中で歌われた「人生諦められたのに、夢は諦められないの」。こんなハッピーな空間の中で聴いているのに、どうしても涙腺が緩む。

続いて江戸時代にタイムスリップし「江戸時代ではUFOの目撃談も多かった様ですね」と“Mr.Cosmo”を披露。康雄さん扮するちょんまげマンが登場し作られたミステリーサークルは、続々とお客さんが後に続き、膨大に広がり舞台監督の許可を得て、フロア内の柵を取り外す場面も。大人達がみんなくしゃくしゃの笑顔で走っていく様は、何回見ても幸せな気分になる。

e.p.より“直りかけのcamera”。「サビのビートがSCOOBIE DOの楽曲みたいやから、サビはぐるぐる回りましょう。んで疲れたら休んでもいい。新しくない!?」という康雄さんの一言で、フロアが回り、U太さんが回り、結果「34歳が回るのはキツイ。」との結論に。笑
前置きがあったからなのか、スクービーがカバーしても凄く似合いそう。いつかまた対バンが観れたらいいな。

「未来に不安を感じる。」という話をしだす、まさやんとU太さん。そこにタイムマシーンで現れたのはお馴染みのフューちゃん!!(康雄さん扮する。)カラフルな毛糸のパンツにピンクのクリアなハートのショルダーをかけた出で立ち。
U太「シノラーの生き残りみたいやな。」

フューちゃんが歌い上げる“ノーフューちゃん”。目の前にいるのは奇天烈な出で立ちのフューちゃん。聞こえてくる歌声も、所謂モザイク声。それなのに何故、何故すがってしまうのか。不安って拳を突き上げて大声で叫んでしまうのか。不安、不安、不安……!目に入ってくる光景は滑稽そのものなのに、でもFunに変えてくれるのは紛れもなくこの人たちだ。もう本当によく分からない。めっちゃ変な格好の人おるのに、泣けてくる。

発明品の薬を飲んでいないのに、にょろっと首が伸びてしまったU太さんと共に“妖怪泣き笑い”、「またもや名曲が出来ました!」という康雄さんの宣言に、正しくその通りだと感じた“発明倶楽部”。“オモローネバーノウズ”で、これからも四星球と楽しい事沢山したい!と思わせてくれた最高のクライマックス!……と思いきや、急に発狂して立ち去ったモリス。
薬が効いてしまい、モリスも大きくなってしまう…!すると大きくなったモリスの股間のみ舞台袖から登場。

康雄「下ネタで終わりやん!」


下ネタで終わってしまったが為に恥ずかしくなり、透明になれる薬を飲んでアンコールに登場した四星球。(全員全身黒タイツ。笑)
「この格好でリハーサルしてないけど大丈夫!?」という康雄さんの本音がポロっと出たものの、なんばHatchに来るとお客さんと一緒にここで録音をした事を思い出すから歌いたくなる、と“夜明け”を披露。
先程アンコール前に、お客さんの1人から「あと1500円払うから、スカイツリーは完成間近やって!」という声が上がり、「あいつウザいと思う人ー?」と康雄さんがからかいつつも、約束通り披露された“スカイツリーは完成間近”。

康雄「タイムマシーンがあるとしたらいつの時代に戻りたい?高校生?中学生?頭の中で思い浮かべて…もしかしたら、僕と同じ時に戻りたいと考えているかもしれない。今日ライブが始まった時間に!!」と、時空を飛び越えライブがまた初めからスタート!

“鋼鉄のダンボーラーまさゆき”、“クラーク博士と僕”に
それさっきも見たー!と思い爆笑しながら、繰り広げられるライブ。ライブはどれだけ楽しくてもどうしても形に残らない。残らないからこそ良いんだという気もするけど、それでももう一度体感したいと思うこともある。
……叶っている、今目の前で。笑
なんなんだ四星球!?魔法使いか、ドラえもんか!?
“ギンヤンマ”では会場で合唱が起こり、最後はアタック音と共にポーズを決め、またタイムマシーンに乗り込み去って行った四星球。
康雄「何言ってるか分からんかもしれへんけど、この先何があっても2018年2月4日は1人残らずなんばハッチに集合な!!」

目の前で色々な事が起こりすぎて、頭の整理がつかなかったが、とにかく最後に残った感情は「楽しかった!!!!」に尽きる気がする。



一緒に見ていた友達が「昔はお金集めて、ライブで特効を1回だけしたりしていたのになぁ。」とポソッと呟いた。確かに今日のライブは特効が沢山使われていた。
そういや2016年、なんばHatchでメジャーデビューを契約した際のライブ。その時も「え!?四星球ハッチでやるの!?めっちゃ凄いやん!」と湧いていた覚えがある。
それが今や、ツアー初日に当たり前の様にハッチ。すごいなぁ。本当に人気がどんどんどんどん出て行っているんだなぁ。
しかし「当たり前」と感じたのは勝手だった様で、康雄さんがライブ中に「なんばハッチで出来るということを、当たり前と思ったらバンドは終わりだと思う。」と言っていたのが凄く印象的で、頼もしく感じた。四星球はまだまだ貪欲で、これからも面白い事を発明し続けていくのだろう。

「また皆さん月曜から一週間頑張りましょう!」と声をかけてくれる四星球はビッグになっても、これからも生活の傍で不安を笑い飛ばしてくれる様な存在で居続けてくれる様な気がした。多分手が届かなくなるのではなく、四星球に元気を貰って生活を頑張ろうと思う人がどんどん増えていくんだろうなぁ。
四星球のライブの思い出し笑いで仕事なんとかなる時ありますからね。笑 ありがたい本当に。笑

本当にめちゃくちゃ楽しくて名場面・名曲・名言連発で、私なんかの語彙力・記憶力だと全くもって伝えられていない。見に行かないと、この楽しさは伝わらないね、四星球のライブ。
康雄さんが本日「申し訳ないけど、対バンや誘われたイベントは主催者の為にやっている。主催者に向けて70%。お客さんに向けでは30%ぐらい。でもワンマンは120%お客さんに向けてライブをしているから、ワンマンに来て欲しい。」と言っていて、格好いいなぁと。
だってそれが嘘やったり、大袈裟やったり聞こえないのが四星球。
どれだけアツい名言も笑いと音と共にすんなり入ってくるし、なんだかフッと冷めたり、現実に戻る瞬間が一時たりとも無いぐらい世界観に引き込まれる気がします。
これだけ人気やし、今更何言うてますねん感も出るけど、本当に!!!ぜひ行ってください四星球のライブ!面白感動ていう新しい感情が出てくるから!

ちなみにライブ特典で貰えた「発明の証」は、本日使われた段ボール小道具を切り刻んで、小野寺印が押されたものだったらしい。笑
康雄「使い方は各自で考える様に!」
……むずい。ファンも試され始めている。笑



1.鋼鉄の段ボーラーまさゆき
2.クラーク博士と僕
3.はじめてのたいあっぷ
4.コミックバンド
5.潮騒
6.四星球聴いたら馬鹿になる
7.Teen
8.お告げ
9.チャンネルはあのままで
10.HEY!HEY!HEY!に出たかった
11.Mr.Cosmo
12.直りかけのcamera
13.ノーフューちゃん
14.豪華客船ドロ船号
15.蛍の影
16.妖怪泣き笑い
17.発明倶楽部
18.オモローネバーノウズ

en1.夜明け
en2.スカイツリーは完成間近
en3.鋼鉄の段ボーラーまさゆき
en4.クラーク博士と僕
en5.ギンヤンマ