死ぬ前に書きやがれ

文章を書きたい30歳会社員。音楽とお笑いが好きなので主にその話。時々、感じた別のことも。

好きな芸能人はウッチャンナンチャンです。

「好きな芸能人は?」と聞かれると
初めに口をつくのは、小さい頃から決まって
ウッチャンナンチャンです」だった。

アイドルや俳優さん等、ブームが移り変わる中
ウッチャンナンチャンはいつまでたっても
私の中では不動のナンバー1です。

同世代からは「なんでや」と不思議がられますが、
上の世代の方には「珍しいね〜」と
面白がって頂けることが、結構多くて嬉しい。

その後に続くのは“夢で逢えたら”、
やるならやらねば”の話が多かった様に思います。
タイトルは知っていますが、リアルタイムで観れていない私は、番組の切れ端をYoutubeとかで見た事がある程度。
その当時を一緒に生きた世代の人と同じ熱量は当然持てない。

でも知らないからこそ、そんなお話を「ええなあ〜」と思いながら聞くのが好きです。
ダウンタウンも然り。
物心ついた時から、ダウンタウンは既に頂点を極めている孤高の芸人さんだったので、登りつめる過程の時代を共に生きて目にした人の話を聞くのは、とても楽しい。



そんな話を思い出していると、
急にちゃんと書きたくなった。
私はウッチャンナンチャンが好きです。




好きになったきっかけの番組がある。

2001年まで放送されていた
ウッチャンナンチャンウリナリ!!』

ポケビやブラビがCD出す為に対決したり、社交ダンス踊ったり、ドーバー海峡横断したりの、あの番組です。90年代ドキュメンタリーバラエティ。

どういうきっかけで見始めたのかは、全く思い出せない。
家族は誰も見ていなくて、リビングではMステ見ると煙たがられ、1人祖母の部屋に閉じこもって見ていた。唯一クラスで見ていると言った友達を、月曜日にひっ捕まえて、ずっとウリナリの話をしていた。
……ほんま、どこで知ったんやろ?笑


当時、私は南原さんが大好きだった。
南原さんメインで進むコーナーが楽しみで、録画してテープがびりびりになるまで繰り返し見続けた。

ブラックビスケッツ
南々見組
芸能人社交ダンス部
マーチングバンド部
狂言部……

どのコーナーでも南原さんはストイックに練習して1番の成績をおさめて、他の方が何かしら失敗しても「俺が巻き返してやる」と助けてくれる人だった。
正にリーダーたるリーダー。
めちゃくちゃ格好よかった。

幼心に影響をかなり受けて、初めて買ったCDはブラックビスケッツ
ブラビの“タイミング”が課題曲だった為、ダンスを習い始めたり、南原さん主演のインド映画『ナトゥ』を撮った時にはサンタさんからプレゼントにそのインド映画のVHSを貰った。

小学校の絵日記にその事を書いたら、担任から「ナトゥてなんですか?」と返事が来て、「先生、ナトゥ知らんの!」と得意げにしてたのも覚えているし、社交ダンスは、おばあちゃんになったら習うと今でも本気で思っている。


小さい頃の私のヒーローは南原さん。
セーラームーンキューティーハニーに並んで、南原さんに憧れていた日々だった。



一方内村さんは、ウリナリ内では多くのコーナーをキャラクターに扮して出ていた。
例えばポケットビスケッツ内村テル(70代のおじいちゃん)や、社交ダンス部ではブラボー内村(南米出身のドレッドヘアーダンサー)とか。

真面目だった小学生の私には、その姿がおふざけに見えて、あまり内村さんには惹かれなかった。
あとウリナリは定期的に「レギュラーが多いから減らそう」と会議が開かれて、ロシアンルーレットでタバスコ混ぜたトマトジュースを引いた人を補欠にする企画があったんですけど、見事に毎度内村さん。笑
そんな姿が情けなく見えたのもあったのかもしれない。


しかし大人になって番組を見返してみると
当時の印象と全然違った。

内村さん、すごい。
えげつない。

ほぼドキュメンタリーの呈になったコーナーの中にもキャラクターがいる事で、コント感が凄いんです。みんな必死に練習やら取り組んでいるところで、ふざけられてそれが面白く成立するって凄い。
そのお陰で「そっか。バラエティー番組やん」とちょっとハッとしてしまった。これが涙だけやったら、きっとはまっていなかった気がする。

比較してよいのか分からんねんけど、ウリナリ放送当時『電波少年』もやっていた。周りの友達はウリナリは見てないけど、電波少年は見ている人が多かった。
私も見たけど、なんだか怖くなって途中から見なくなった。きっとガチ感がありすぎて、バラエティーとして見れなかったんだと思う。
ウリナリを楽しんで観れたのは、当時は気付かなかったけど、内村さんのキャラクターがいてくれたからだと思う。

そしてキャラがなかった「ドーバー海峡横断部」も見返したらボロボロ泣いてしまいました。内村さんみたいな先輩の元で働きたい…
こちらも当時はまらんかったのは、きっと電波少年と同じ理由な気がしている。


そして圧倒的リーダーやった南原さんも、よく見たらまあまあ天然やったり失敗してたり。
あと意外と子供向けじゃない演出も沢山あった。
今見返しても、面白い番組。それもなんか嬉しい。


ウリナリではバラエティタレントさんやけど、根底はウンナンといえばコント師さん。
80年代は生まれてないから、スタ誕とかそれこそ夢逢えとか見れてないし、ネタ知らないの仕方ないよねーと逃げようとしましたが、よくよく考えたら笑う犬も見ていたし、ウリナリ内でも最後はスタジオコントをしていた。

でも、あんまり記憶にない。
当時刺さらなかったのかもしれない。
でもせっかくやからコントが見たいというのは、もはや好きだと言い続けた意地とかこだわりも混ざっている気がする。

とか思っていたところ、近頃は内村さんがNHKで『LIFE』というコント番組を始めたり、1人舞台を始めたり…
一昨年前にはLIFEの公開イベントで初めて生・内村さんを見れました。感動しました。
でも席が遠くて見えた内村さんはお豆ぐらい。なかなか手が届かないし、やっぱりお二人並んだ姿が見たいという欲も増しました。

テレビに一緒に出はるのも珍しくなったのに、お二人でコントなんて、夢のまた夢かなと思っていたところ、昨年は南原さんも1人コントライブをされていて…近い将来ウッチャンナンチャンコントライブが見れたりしないかな?とワクワクしています。



まずは今年。
24時間テレビで南原さんがスペシャルサポーター。
ランナーを務めるみやぞんさんは、内村さん司会のイッテQの出演者。
番組内でお二人の絡み、あるんかな。
あって欲しいな。楽しみやな。
ウッチャンナンチャンお二人の事で、楽しみな予定があるのが嬉しい。




私はデビューから80年代大活躍したウッチャンナンチャンとは、同じ時代を過ごしていない。
でも90年代、ウリナリを見て育ったことは誇りの様な気がする。

小さい頃からのこだわりや憧れを今も引きずりつつ、やっぱり今後も、好きな芸能人はウッチャンナンチャンです。